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【韓国GSOMIA破棄、日・米・朝(^o^)】

有害無益だったGSOMIA.
 日韓・軍事情報包括保護協定(GSOMIA)が破棄された。
 日米の高官は、失望、遺憾、懸念を表明するも、本音では歓迎しているのではなかろうか。実は、韓国政府は破棄を望んでおらず、不本意ながら破棄に追い込まれたのではないか。
 そもそも、GSOMIAは韓国に利するだけで、日米にとっては有害無益の協定に堕していた。

韓国レーダー照射事件.
 昨年12月、能登半島沖の日本海で、漂流する北朝鮮船舶を保護していた韓国の海軍と海洋警察が、日本の海上自衛隊哨戒機に射撃用レーダーを威嚇照射した。
 救難活動は情報を公開して協力し合う、というのが国際法の常識なのに、韓国は日本の哨戒機を追い払う事までし、真相を隠蔽した。一説によれば、北朝鮮要人が日本に亡命を図ったものの、船が故障して漂流。そこへ北朝鮮の依頼を受けた韓国の艦船が駆け付け、それを捕獲して北朝鮮に送還したと言われている。
 韓国は同盟国である筈の日本に情報を伝えず、敵国である筈の北朝鮮と通じていたのだ。しかも、韓国はその非を認めないばかりか、真相を明かすことさえしなかった。これで、日韓の安全保障上の信頼関係は崩壊した。

米朝、「打倒、文政権」か.
 こうなると、在韓米軍の情報が韓国を通じて北朝鮮に漏れる事態も懸念される。米国は3月に予定されていた米韓大規模軍事演習を中止し、実動を伴わない米韓図上演習に切り替えた。米軍の情報が韓国を通じて北朝鮮に漏れることを懸念したのだ。
 北朝鮮は、今年2回目となる米韓図上演習を夏に実施する事を非難し、短距離ミサイルの発射を繰り返した。その際、北朝鮮が公開した写真には、何と、米国製の戦術ミサイルシステム『ATACMS』が写っていた。
 『ATACMS』は韓国軍にも配備されており、流出経路は、韓国からの公算が極めて高い。米国が韓国に事実関係の究明を求めたのは間違いあるまい。説明に窮した韓国の答えが、『GSOMIAの破棄』だったとも考えらる。
 ここで興味深いのは、北朝鮮が米国製兵器を入手している事実を積極的に公表し、その上米国が、ミサイル発射を繰り返す北朝鮮を一向に非難しない点であろう。トランプ氏と金正恩氏とが手を結び、文在寅・政権の転覆を目論んでいるのかも知れない。

* * *

 安倍首相に無視され、トランプ大統領に文句を言われ、金委員長にナメられ、国民の半数以上が不支持の文大統領。
 文大統領の側近中の側近であるチョ・グク氏の娘の大学不正入学疑惑は、朴・前大統領の友人である崔順実(チェ・スンシル)被告の娘の大学不正入学疑惑に瓜二つ。学歴社会の韓国で、有力者子女の不正入学は国民の怒りを買い易い。これも、5割を超えた文氏の不支持率の一因だろう。
 韓国歴代大統領の『何時か来た道』を辿るジンクスは、今回も健在也。


★オピニオンサイト・iRONNA『韓国GSOMIA破棄、懸念表明の裏で「歓迎」する日米のホンネ』(軍事ジャーナリスト・鍛冶俊樹氏)、(2019/08/25)、より.
★上記へのリンク https://ironna.jp/article/13263

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