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【韓国の『反日種族主義』】

 いま韓国で、『反日種族主義 大韓民国危機の根源』(共著、李榮薫(イ・ヨンフン)編)、という本がベストセラーになっている。「慰安婦の強制連行は無かった。戦時に来日した朝鮮人労働者の大部分は、自発的だった」と、この本は史実を一次資料を用いて実証している。
 李榮薫氏らは、韓国の反日感情を民族主義ではなく『種族主義』としている。種族主義(トライバリズム)とは、部族・種族(tribe=トライブ)の派生語で、意見の合わない者を力ずくで排除する非寛容な社会現象を指す。種族は、隣人を悪と見做す。

嘘をつく、集団心理.
 韓国の民族は“一つの集団・権威・身分”と認識され、隣の日本に対して常に敵対感情を持っている。ありとあらゆる嘘が生産されて広まるのは、この様な集団心性による。即ち、反日種族主義である。
 徴用工問題や慰安婦問題に象徴される韓国の歴史観を、「ウソで固めた堕落した精神文化」と批判し、「これを克服しなければ亡国の予感を拭いきれない」と、この書は反日勢力を徹底的に糾弾している。

慰安婦問題も、反省すべきは韓国人.
 近代日本は1870年代、フランスとドイツから公娼制を導入し、これを1916年、朝鮮総督府が朝鮮に移植した。当初は日本人娼妓と日本人客相手の売春業であり、日本軍駐屯地近傍で営業していた。日本軍とは密接な関係にあったのだ。
 この史実を、旧『挺対協』(韓国挺身隊問題対策協議会➜現・性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯)は勝手に論を進め、『日本軍による朝鮮人女性・強制連行』に捏ち上げた。
 これに対して当書は、「嘘を合理化する韓国文化の極致だ。韓国の歴史学会は『嘘文化』の元祖である。歴史学者達は堂々と嘘をついている。それが彼らの職業文化としての『反日種族主義』である」、と厳しい。
 共著者の李榮薫氏は韓国々民に問いかける、「韓国の慰安婦のルーツは15世紀、『妓生制』に始まって20世紀初頭まで脈々と続いた。李朝が滅亡して日本統治となり、日本の公娼制の中で軍隊相手の慰安婦となった。終戦後に起きた朝鮮戦争時、韓国軍の『特殊慰安隊』として蘇った。そこでの韓国人女性達は、日本統治時代とは比較にならない程の酷い環境下に置かれた。
 『韓日関係が破壊されるまで ― 挺対協の活動史』の項を執筆した朱益鐘氏は、「本当に慰安婦に同情を寄せるなら、日本を攻撃するよりも先ず、解放後の70余年間の我々韓国をこそ反省すべきだ。
 娘を売りに出したのも、貧しい家の少女達を騙して慰安婦として売りに出したのも、また、そうした少女達を帰れない様にしたのも、帰ってきたとしても社会的蔑視で息を殺して生活させたのも、我々韓国人ではなかったのか。日本を攻撃し続け、韓日関係を破壊直前にまで持って行ったのが、1990年以降の挺対協の活動史だ」と、この項をこう結んでいる。

曺国氏、「吐き気のする親日」と批判.
 李榮薫氏の主催する歴史学の私塾では、「危機韓国の根源:反日種族主義」&「日本軍慰安婦問題の真実」などの講義をネット上で行ってきたが、その講義を一冊の本に纏めたのが当書である。
 韓国の大手メディアは当書を全く取り上げないが、知識人達はネット上で真実を発信し続けている。当書が韓国々内でベストセラーになったのはネットのお陰と言えよう。
 文政権に疑問を持つ人々の間で、当書を読む必要があるとの雰囲気が広がっている。
 話題の曺国(チョ・グク)韓国法相は「吐き気のする親日だ」、と当書を批判している。吐き気のする韓国政界でのこの発言、如何なものか。

●難解な内容ではあったが、韓国での良識が感じられる内容でもあった。


★「正論」(10月号)、『「反日種族主義」こそ韓国の危機の根源だ』(久保田るり子・産経新聞編集局編集委員、國學院大學客員教授)、より.

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