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【韓国、共産化の危機】

僅か1年で従北体制を構築.
 韓国では昨年5月の文在寅・政権発足後、僅か一年で全体主義独裁体制が構築され、代議政治と法治が崩れ、憲法を無視する民衆革命勢力が政府を掌握した。
 また文政権は、三権分立と民主的な代議民主主義を否定し、大衆独裁を助長している。
 韓国のこの様な急激な変革は、米国を始めとする国際社会から、正体を見抜かれて対策を講じられる前に、韓国を社会主義化して南北連邦制を実現したい、との焦燥感に駆られた結果なのかも知れない。

北朝鮮の主張を奉る、板門店宣言.
 文大統領は、4月27日の金委員長との南北首脳会談で、「板門店宣言」を発した。
 「板門店宣言」は、北朝鮮の金日成・主席が38年前の1980年10月に提示した、南北朝鮮の統一案・「高麗民主連邦共和国創立方案」、正にそのもの。
 つまり、「板門店宣言」は金日成の高麗連邦制実行を改めて誓った文書なのだ。勿論、大韓民国憲法の許容範囲を遥かに超えている。

文在寅は共産主義者か.
 文大統領は確かに共産主義者だが、実は、共産主義者か否かの裁判が行われているのだ。
 有力な公安検事で、盧武鉉・政権の政治圧力で辞めざるを得なかった高永宙・弁護士が、文在寅の過去の言動を根拠に、「文在寅は共産主義者である」と発言し、告発されている。

自ら共産主義信奉者と公言.
 今年2月、文在寅が自ら共産主義者であるとを認める出来事があった。
 それは、北朝鮮の指令で地下組織「統一革命党」を作ってスパイ活動をし、1968年に逮捕されて無期懲役となり、2016年に死亡した申栄福を、「最も尊敬する人物」と公言したのだ。
 何故、韓国の有権者は、文在寅が共産主義者であると分からなかったのか。
 それは、日本の「連合」に当たる「民主労総」(従北勢力の中心)がディアを掌握・検閲し、大規模な世論操作と言論統制行ったからである。
 実は、朴槿恵・大統領の弾劾した民衆クーデターの当初から、「太極旗集会」と呼ばれる保守派の抵抗も、左翼勢力の「ロウソクデモ」に負けず劣らず激しかったのだ。「ロウソクデモ」は最大でも10万人程度だったが、太極旗集会はそれを圧倒していた。しかし、従北勢力に掌握されたメディアはその事を殆ど伝えなかった。

「韓国の自由」に海外支援が重要.
 太極旗集会などの保守系団体は、市民からの寄付で集会を続けてきたが、文政権はそれらの集会を弾圧するため、寄付をした市民数万人の金融口座を無法に査察し、2万人以上の金融情報を収集した。これが明らかになり、文政権に対する大規模な集団訴訟が準備されている。

 野党がまともに機能しない中、これら保守系市民団体が連携を強めている。板門店会談直前の4月20日、個人参加者約2千人と約150団体が「大韓民国守護非常国民会議」を結成し、大手メディアが報じないので、インターネットやSNSを通じて戦っている。
 韓国の自由民主主義を守る保守勢力にとって、最大のネックは資金だ。文政権の攻撃の的になっている大企業は動けない。そこで、海外からの支援が重要となる。在日韓国人たちにも、「自由はタダではない」という自覚と行動が求められている。
 そして日本よ、悪の金正恩体制との対話などに期待せず、自由を守る韓国保守派と連帯して欲しい。
 世界の自由主義陣営の一翼を担う自由民主党も、残酷な独裁者を支えている朝鮮労働党と合意した、1990年の共同宣言など破棄したらどうだろうか。
敬称略.

洪熒 氏のプロフィール.
 1948年ソウル市生まれ。陸軍士官学校卒業。歩兵将校として野戦部隊の小隊長などを経て国防部(省)勤務。外務部へ転職後、駐日韓国大使館で参事官と公使を務める。退官後、早稲田大学客員研究員、桜美林大学客員教授を経て、現在は在日韓国人らを対象とする日本語新聞「統一日報」の論説主幹を務める。訳書に『蜃気楼か?中国経済』など。

★産経ニュース『【正論7月号】文在寅、自由の破壊 いよいよ韓国の赤化が始まった』(元韓国駐日公使 洪熒氏)、(2018.6.10)、(月刊「正論7月号」からの転載)、より.
★上記へのリンク http://www.sankei.com/world/news/180610/wor1806100001-n1.html

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【ネアンデルタール人絶滅の真相】

 今から凡そ30万年前、私達ホモ・サピエンスより早くヨーロッパに進出した人類がいた。ネアンデルタール人だ。
 しかし、ネアンデルタール人は凡そ4万年前、忽然と姿を消してしまった。
 一体何故、ネアンデルタール人は絶滅してしまったのだろうか。

ネアンデルタール人の出現.
 1856年、ドイツの森林地帯で、今まで見たことのない化石が発見された。発見された土地の名前から、「ネアンデルタール人」と名付けられた。
 ネアンデルタール人の祖先は、アフリカにいた「ホモ・ハイデルベルゲンシス」で、アフリカを旅立ってヨーロッパに渡り、ネアンデルタール人となった。
 一方、アフリカに留まったハイデルベルゲンシスが、私達「ホモ・サピエンス」に進化する事となる。

絶滅の真相.
 これまで、ネアンデルタール人の絶滅については様々の原因が考えられてきたが、今回、最新の科学がその謎に挑んだ。そして、遺伝子解析から驚くべき真相が分かった。
 シベリアで発見されたネアンデルタール人一族のDNAを解析したところ、その一族は、とても近い血縁関係にあった。つまり、近親交配で集団を維持していたのだ。
 近親交配は、遺伝的多様性を弱める原因となる。遺伝的多様性が弱いと、病気に対する抵抗力が落ちて病気に罹り易い。
 ヨーロッパでホモ・サピエンスと遭遇したネアンデルタール人が、ホモ・サピエンスの持ち込んだ未知の病原菌に冒され、絶滅した可能性もある。
 近世にもその例がある。スペイン人に征服された中南米の原住民が、スペイン人の持ち込んだ病原菌により、一時、絶滅しかかった歴史がある。
 また、遺伝的多様性が弱まると出生率も低下する。出生率が低下すると、いずれ、その種族は絶滅に至る。

 遂に、ネアンデルタール人絶滅の真相が見えてきた。
 ネアンデルタール人は、過酷な環境を乗り越え、ヨーロッパやアジア、シベリアにまで居住地を拡げていった。
 狩猟民族としての優れた能力や技術が、その繁栄を支えた。
 食糧を求めて、その居住地を変えていったネアンデルタール人は、小さな集団で暮らしていた。しかしその事が、人口が減少する原因となった。
 そして、3万9千年前、遂にネアンデルタール人は絶滅してしまった。

その後.
 ところが、この話には続きがある。DNA分析から、意外な事実が分かった。
 2010年、マックス・プランク研究所(ドイツ)は、クロアチアで発見された骨から、ネアンデルタール人のDNAを復元することに成功した。ネアンデルタール人のDNA配列が、初めて明らかになったのだ。
 その結果、何と、ネアンデルタール人とホモ・サピエンスとは、お互い交配可能であることが分かった。
 世界中の人類のDNA情報を解析した結果、今日、アフリカ以外に暮らす人々(ホモ・サピエンス)には、ネアンデルタール人のDNAが含まれていることが分かった。その量は、2%以内。
 ヨーロッパなどで見られる色の薄い皮膚は、ネアンデルタール人から受け継いだもので、免疫システムにも、ネアンデルタール人のDNAが受け継がれている。私達ホモ・サピエンスは、ネアンデルタール人から貴重な遺産を受け継いでいたのだ。
 人種間の交配によって、遺伝子には多様性が生まれる。私達が今、存在しているのはネアンデルタール人のお陰かも知れない。
 ネアンデルタール人の遺伝子が我々に受け継がれていると言うことは、ネアンデルタール人が絶滅したとは言えないかも知れない。

 ネアンデルタール人の後を追うようにアフリカを旅立ったホモ・サピエンスは、やがて、ユーラシア大陸でネアンデルタール人と遭遇した。
 そして、互いの遺伝子を受け継ぐ子孫が誕生し、その遺伝子は、現在まで受け継がれてきた。
 ネアンデルタール人は、今も、私達の中に生きている。


★NHK・BSプレミアム (6/21放送)『コズミック フロント ☆NEXT「ネアンデルタール人はなぜ絶滅したのか?」』、より.

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【めぐみさんは無事】

拉致被害者リスト.
 6月12日の「米朝首脳会談」に先立つ5月31日、アメリカのポンペオ国務長官と北朝鮮の金英哲・副委員長の会談がニューヨークで行われた。その際、金副委員長からポンペオ長官に、「日本人拉致被害者リスト」が渡された。
 そのリストには、日本人拉致被害者の生死と、帰国させられるか否かが記されているとのこと。

めぐみさんは無事.
 横田めぐみさんは存命しているとして、米政府に通じる関係者は次の様に語る。「アメリカはめぐみさんは生存しているとの確証を得ており、実際に確認もした。その事、横田夫妻にも伝えられている。めぐみさんは、北朝鮮の高位役職者となっている。」
 また、韓国・自由先進党の議員も、北朝鮮高官から入手した話として、「めぐみさんは生存しており、知ってはいけない事を知り過ぎたため、日本に返せないでいる」、と日本政府に証言している。
 更に、防衛省から命を受けて北朝鮮に出入りし、15年以上に亘ってスパイ活動をしている人物が、北朝鮮系の関係者から聞いた話として、「めぐみさんは確実に生きている。政府の思想・教育関係の部署の比較的高い地位に就いている」旨、防衛省に報告している。
 めぐみさんの生存説を信ずるに足る、こうした数々の証言がある。

 北朝鮮に短期留学した事がある関西大学の李英和・教授は、1991年、留学先の教官から次の様な講義を受けた。「北朝鮮は、対南工作員の大量養成が必要となり、その訓練の一環として日本人を拉致した。日本人の工作員養成や日本語教師にさせる目的などなかった。そのため、年齢・性別・職業に関係なく拉致した。当時中学生だった横田めぐみさんも、たまたま、そうじて拉致された。」
 北朝鮮に連れて来られた被害者は、「絶対に死なせるな」との厳命の下、事故や病気による死亡から厳格に保護された。自殺もできない監視下に置かれた。
 ある意味、北朝鮮が拉致被害者を優遇していた事から、横田めぐみさんの病死の信憑性を疑う理由が此処にある。

日朝間の交渉.
 6月7日に行われた「日米首脳会談」で、、トランプ大統領は安倍首相に対し、「後は、日朝間で話し合うように」と促した。そこで、いよいよ日朝間の交渉に入る訳だが、官邸関係者によると、「既に、8~9月の開催を目標に水面下の交渉が始まっている。会談場所は、平壌、モンゴル、中国・大連が候補に挙がっている」、とのこと。
 交渉での問題点の一つは、拉致被害者を帰国させる「見返り」、即ち「経済協力」という解決金だ。その額、100兆円ともいわれる巨額。
 ただし、全て現金という訳ではない。例えば、プラント施設を建設したり、食糧支援および食糧作りの環境を整えたり等。
 国際ジャーナリストの某は言う、「横田めぐみさんは生きていると聞いた。しかし、北朝鮮の内情を暴露されると困るから、表に出せないのだろう。多額の賠償の支払いが開始されて北朝鮮が解放されたら、もう喋っても良いという事になる。つまり、めぐみさんを出しても構わない状況になるのだ。」

●めぐみさんの無事を願って已まない。


★「アサヒ芸能」6・28号『金正恩は拉致被害「新・帰国者リスト」を渡していた』、より.

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【独裁君/末路は惨め/世の習い】

 習近平・国家主席と金委員長ともに、軍部クーデターや暗殺の危機に怯えている。
 習近平・国家主席と金正恩(キム・ジョンウン)委員長は、5月上旬、中国遼寧省・大連の海岸沿いを寄り添うように“散策”したが、翌6月12日に予定されていた、シンガポールでの米朝首脳会談を前に、「中朝同盟」が繰り出す手の内を明かさぬ盗聴対策の一環だった。盗聴され易い屋内を避け、記録担当者も帯同せず通訳官のみでの“散策”であった。両氏ともに、自国の治安要員すら信用できない境遇にある、ということだ。

金委員長が、痩せ細るほど怖がっているクーデター.
 反り返った姿勢で虚勢を張る北朝鮮だが、実は金委員長、内心ビクビクしながら米朝首脳会談の地・シンガポールに就いたのだった。
 米紙ワシントン・ポストは5月22日、「金委員長は、米朝首脳会談で北朝鮮を離れている間、軍事クーデターや自身を追い落とす内部的な動きが起きる事態を心配している」、と報じ、また、韓国の朝鮮日報も5月30日、「米朝首脳会談の場所が外国なので、金正恩体制に不満を持つ勢力があれば、何らかの行動を起こす時間を確保できる」、という消息筋の話を紹介している。
 父・金正日(キム・ジョンイル)総書記の死去で2011年12月以降、最高指導者の地位に君臨する金委員長だが、過去の外遊は2回にとどまる。訪問先も隣接する中国一国のみで、委員長の動静を隠密にしておくべく、北朝鮮の国営メディアが外遊を伝えたのは帰国の途に就いた後だった。この事、金委員長の恐怖心を物語っている。

9回も、暗殺未遂に遭った習主席.
 習主席は、昨年12月24日、会議が終わって専用車両に乗ろうとした際、爆発物の炸裂に遭遇した。習主席は、北京市内の中国人民解放軍直属の「中国人民解放軍総合病院」に緊急搬送された。
 習主席を狙った暗殺未遂事件は、過去5年間に少なくとも8回発生していると推定され、昨年12月の爆殺未遂が9回目となる。
 習主席は政敵や反対派幹部の追い落としを狙い、“反腐敗運動”を推進。汚職容疑などで多くの幹部を粛清している。それ故、習主席を狙う党・軍の幹部も多い。
 2015年9月、北京で挙行された「抗日戦争勝利70年観兵式」で、車両のサンルーフより身を乗り出した際や、天安門城楼に立った際にも、習主席の表情はいかにも眠たげで冴えなかった。暗殺への恐れ・不安から、前夜一睡もできなかった結果だろうか。

 習主席が弾圧するのは政敵や反対勢力ばかりではない。欧米の思想・宗教も弾圧し、学校などでのクリスマス祝賀行事を厳禁している。
 そのためか、昨年12月24日のクリスマス・イブに起きた爆殺未遂事件では、ネット上に、次の様なメッセージが駆け巡った、《習主席がサンタクロースから復讐を受けている》と。
 クリスマス・イブに起きたその暗殺テロは、「クリスマス・テロ」とでも言えよう。はて、今年もクリスマス・テロは?

* * *

 『独裁君/末路は惨め/世の習い』
習主席であれ、金委員長であれ、独裁者の末路が惨めなことは、歴史が証明している。
 ついでに川柳もう一句、『求利益(ぐりやく)の/異常・狂気も/また然り』


★産経ニュース『【野口裕之の軍事情勢】「クリスマステロ」に怯える!? 習近平氏 クーデターにビクつく金正恩氏と励まし合う?』(2018.6.11)、より.
★上記へのリンク http://www.sankei.com/premium/news/180611/prm1806110004-n1.html

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【中身なき共同声明、米朝首脳会談】

『米朝首脳会談の共同声明』
 トランプ大統領は北朝鮮に安全の保証を与えると約束し、金委員長は朝鮮半島の非核化を完結するための固く揺るぎない約束を再確認した。
 米朝首脳会談の成果を履行するため、ポンペオ米国務長官と北朝鮮側の対応する高官の主導による後続交渉を可能な限り早期に開催するよう努める。
 なお、共同声明には、北朝鮮の「完全かつ検証可能で不可逆的な核廃棄(CVID)」の文言は盛り込まれなかった。

『拉致問題に関しては』
 合意文書には、拉致問題が触れられていない上、トランプ大統領の言及に対する金委員長の反応が不明。その点に関する安倍首相のコメントは、「拉致問題については、最終的に解決をしていくのは正に日本の責任に於いて、二国間の問題として日朝で交渉しなければならない問題だ」としており、落胆ぶり(?)が覗える。
 北朝鮮による拉致被害者の曽我ひとみさんは、トランプ米大統領が金正恩委員長に拉致問題を提起したものの、具体的には、「これから協議していく」とした事について、「とても残念としか言えません」、と失望感を示した。
 希望の党の松沢成文代表は、共同声明について、「テーマしか分からないが、これは一筋縄ではいかない。簡単に解決できない。難しい交渉にこれから入っていくと思う」と語っている。

『その他』
 「共同声明」の記者会見には、通常、当事者全員が出席するが、今回、金委員長は不出席。何か胡散臭い。人権問題などで突っ込まれたら、困るからか。
 今週の「週刊現代」(6/23号)『金正恩が警戒する「軍事クーデター」』に、次の様な気になる文言がある。

 『昨年まで、ポンペオCIA長官(当時)は対北朝鮮強硬派の筆頭だった。金委員長暗殺のための「斬首作戦部隊」をCIA内部で創設したとも伝う。それが今、国務長官として米朝首脳会談を取り仕切っている、何故か。』「これは、飽くまでも推測だが」と断った上で、「週刊現代」編集次長の近藤大介氏は次の様に続ける。『ポンペオ長官は、シンガポールでの米朝首脳会談を実現させた方が金政権を動揺させ易い、と睨んだのではないか。トランプ大統領が核の完全廃棄を強く迫れば、金委員長は、国内強硬派の軍部とアメリカとの板挟みなって窮地に陥る。そうして何れ、朝鮮人民軍が暴発する可能性が高まる。正に、CIA流の深謀遠慮である』と。

 ついでに、北朝鮮に於けるラッキーナンバーは『9』。その訳は、儒教に「中央が八方を統治する」という思想があり、中央(1)と八方(8)、つまり1+8=9だから。
 例えば、
①.「建国の父」金日成(キム・イルソン)主席は、北朝鮮の建国記念日を、わざわざ、(1948年)9月9日にした。
②.金正日(キム・ジョンイル)総書記の誕生日は、2月16日(2+1+6=9)。
③.金正恩・委員長の誕生日は、1月8日(1+8=9)。
以上.


★産経ニュース『【米朝首脳会談】希望・松沢成文代表「これは一筋縄ではいかない」』(2018.6.12)、ほか参照.
★上記へのリンク http://www.sankei.com/politics/news/180612/plt1806120039-n1.html

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【健康長寿に食用油】

 健康長寿者がよく摂っている油のランキングは、
  ●1位:オリーブオイル.
  ●2位:ごま油.
  ●3位:亜麻仁油.
  ●4位:えごま油.
  ●5位:菜種油.

【亜麻仁油】
 亜麻仁油は亜麻の種子から取れる油で、有効成分は、α-リノレン酸。
 α-リノレン酸は、血管・脳を老けさせない。
 亜麻仁油は熱に弱いので、炒め物などには使わない。
 摂取量の目安は、小さじ一杯/日。

【ごま油】
 肝臓・皮膚を老けさせないごま油。胡麻の原産地はインドまたはエジプトと言われ、クレオパトラも美容と健康のため、ごま油を愛用していたとのこと。
 ごま油の有用成分はセサミン。
 肝臓の機能の一つに代謝がある。代謝とは、食物から摂った栄養をエネルギーに変え、体内に送り込む作用。セサミンはその機能を手助けしてより活発にする。
 また、肝臓には解毒作用もある。セサミンはその機能も手助けする。
 つまりごま油は、肝臓機能を活性化してくれる。
 肝臓だけではない。セサミンを摂ると、皮膚の温度と皮膚の血流量がアップして皮膚が活性化し、皮膚の老化を防止する。
 摂取量の目安は、小さじ一杯/日(亜麻仁油と同じ)。
 摂り過ぎには注意。

【オリーブオイル】
 健康長寿1000人がよく摂る油の第一位は、オリーブオイル。
 人類史上、最長寿記録は122歳。その記録保持者でフランス人の故ジャンヌ・カルマン夫人は、オリーブオイルを好んだ。
 オリーブオイルは、心臓に良い・加熱に強い・手軽に調理できる、という欠点の無い完璧な油。
 オリーブオイルに含まれるオレイン酸は(他の油にも含まれるが、オリーブオイルには特に多く含まれる)、心臓病を予防する効果あり。

 因みに、日本人の死因は次のとおり。
  ●第1位、がん.
  ●第2位、心疾患(殆ど心筋梗塞).
  ●第3位、肺炎.

 心筋梗塞とは、心筋を養っている冠動脈が詰まり、心臓が停止する病。
 血管に悪玉コレステロールが溜まると血の流れが悪くなって滞る。
 オリーブオイルに含まれるオレイン酸が善玉コレステロールを強化し、悪玉を駆逐して血流を良くする。
 心臓病の原因には、「エイリアン脂肪」(内臓脂肪の一種)もある。
 「エイリアン脂肪」とは、本来なら付着しない心臓周りに付着する脂肪で、心臓に毒素を注入して心筋梗塞などを引き起こし、最悪、死に至る。
 最近の研究によると、オリーブオイルのオレイン酸がエイリアン脂肪を撃退する、とのこと。

【参考】
●天ぷら油は何回で交換?➜ 原則、1回。どうしても繰り返し使用したい場合、熱いうちに油を漉した方が、油の持ちが良い(天かすの酸化・劣化が早いので)。しかし、使っても2~3回。
●油の保管場所は?➜ 熱・空気・光の当たらない場所、例えばシンクの下など。
以上.


★テレビ朝日(5月29日放送)、『林修の今でしょ!講座 3時間スペシャル』(心臓・血管・肝臓を老けさせない!? 最強の油No.1決定戦)

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【「重要な隣国」ではなくなった韓国(外交青書)】

 平成30年版「外交青書」の韓国に関する記述で、29年版まであった、「戦略的利益を共有する最も重要な隣国」との枕詞(まくらことば)が削除され、“格下げ”となった。
 外交青書では、日本との関係性を端的に表した枕詞を付すことが多い。その変遷を見ると、対象国との距離感が浮かび上がってくる。

枕詞の変化激しい韓国.
 韓国に付する枕詞はここ数年、下落が激しい。
●26年版は次の通りだった、「自由、民主主義、基本的人権などの基本的な価値と、地域の平和と安定の確保などの利益を共有する、日本にとって最も重要な隣国」。この表現は「価値の共有」、「利益の共有」、「最も重要」の3要素で構成されている。
●27年版は「最も重要な隣国」だけになり、価値と利益の共有が消えた。産経新聞ソウル支局長を長期間に亘って出国禁止するなど、民主国家とは言い難い朴槿恵(パク・クネ)政権(当時)の対応を受けた措置。
●28年版は、「戦略的利益を共有する最も重要な隣国」となった。
●29年版も前年同様。
●30年版は、3要素全てが消えた。価値観も違い、共通利益もなく、関係が重要でもない、とは言わないまでも、突き放すニュアンスが漂う。

「共通の利益」は共有できる中国、ロシア.
 中国とロシアは日本と政治体制が異なり、自由や民主主義、基本的人権などの「価値を共有」とは言えないが、「共通の利益」を追求するウィンウィンの関係を構築することは不可能ではないとしている。

格上げ続きのオーストラリア、インド.
 オーストラリアとインドは、元より、日本と「基本的価値を共有」する関係にある。両国は日本が進める「自由で開かれたインド太平洋戦略」の中核パートナーであり、近年では、安全保障など「戦略的な利益の共有」も強調するようになってきた。

国交なくても「大切な友人」台湾.
 素っ気ない書きぶりから親しみの籠もった表現へ、と変化したのが台湾。
 昭和47年の日中国交正常化で、日本が中国を「唯一の合法政府」と承認したのに伴い、日台は断交。以降、日本政府は台湾を「地域」として扱い、交流は民間団体を窓口に行われている。
 過去、台湾に付する枕詞は、「緊密な経済関係を有する重要な地域」という、貿易相手としての重要性を記しただけだった。
 ところが28年版は、「自由、民主主義、基本的人権、法の支配といった基本的価値を共有し、緊密な経済関係と人的往来を有する重要なパートナーであり、大切な友人である」となった。
 「大切な友人」との表現は、他の国には見られない。首相のフェイスブックや演説で用いた言葉を反映したと見られる。東日本大震災で200億円を超える義援金を寄せてくれた台湾に対し、感謝と配慮を示したものと言えよう。


外交青書とは.
 前年1年間の国際情勢と日本外交を巡る出来事を詳述した外務省の年次報告書で、昭和32年から毎年、発行されている。表紙が青いことから「青書」と呼ばれる。日本政府の外交方針をテーマ毎に解説しているほか、地域・国ごとに要人の往来などを網羅的に記録している。平成30年版は、7月頃から市販予定。


★産経ニュース『【外交安保取材】韓国は「重要な隣国」消えた!! ついに「格下げ」…外交青書が映す他国との関係性』(2018.6.1)、より.
★上記へのリンク http://www.sankei.com/premium/news/180601/prm1806010005-n1.html

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【空中空母】

 無人化が進む現代、戦闘空域に、より多くの無人機を如何に効率よく投入できるかが勝負の分かれ目となる。
 そこで各国は、無人機とその運用に関する技術開発を競っている。世界最強の米軍も例外ではなく、間もなく空飛ぶ空母=「空中空母」の実証試験を行う予定となっている。
 予定では来年、大型輸送機C-130から4機の無人機を発出して回収する、との試験飛行を実施する。既に行われたデモ機での試験は、成功している。

「空中空母」の概念.
 「空中空母」の構想は、アメリカ国防高等研究計画局が進めている「グレムリン計画」というもので、コンセプトは次のとおり。

①.母機となる戦闘機や輸送機の主翼下、爆撃機なら爆弾倉などから無人機を投下・発進させる。回収は、母機から伸ばしたアームで行う。
②.無人機は「グレムリン」(約50万ドル/機)と言い、最大300カイリ(約560㎞)進出した先で1時間ほど滞空し、搭載しているカメラやセンサーで、無人機同士および母機とリアルタイムでデータを共有できる。
③.電波受信や電波妨害も可能で、150ポンド(約68㎏)までなら武器も搭載可能。
④.回収して整備した後、24時間以内に再び投入できる。20回は反復使用可能。
⑤.将来的には、AI(人工知能)を利用し、1人の操縦者が複数の無人機をコントロールする。
⑥.その他、
 ●無人機のサイズは、全長約4m、全幅2m弱で、本格的な攻撃兵器は搭載できない。
 ●無人機なので人命損失の心配はなく、ハイリスクな敵の防空網に突入して広範囲に亘る偵察・索敵活動が可能。
 ●無人機にシンプルな対空レーダーを搭載し、有人戦闘機のレーダーとリンクすることで、レーダーのカバー領域を拡大する事もできる。

「空中空母」計画の長い歴史.
●最初の構想は米海軍によるもので、1933年、飛行船に護衛用の戦闘機5機を搭載する計画が立てられたが、中止された。
●1945年に日本軍が、「一式陸上攻撃機」に特攻用の有人小型ロケット機「桜花」を搭載して出撃したが、制空権がなかったため、多くが母機もろとも撃墜されてしまった。
●戦後に米空軍は、B-36戦略爆撃機に護衛用の戦闘機を吊して戦闘空域まで運ぶ計画を進めたが、これも実用化には至らなかった。

 その後、ミサイルや空中給油機といった新たな技術が発達し、有人機が有人機を運ぶメリットがなくなり、「空中空母」計画は長い冬の時代に入ってしまった。

計画の復活.
 ところが21世紀に入ると、味方に人的被害のない無人機の技術が発達したことで、再び「空中空母」が日の目を見るようになった。
 実は日本でも、防衛省が2009年から「無人機研究システム」というプロジェクトに着手している。F-15戦闘機などから小型の無人偵察機を発出するというものだ。
 将来的には、小型無人機を搭載し、遠方の敵をレーダーで探知する機能を持たせ、母機との間で情報を共有する計画もある。

問題点.
 現在の米軍の計画にしろ、日本の構想にしろ、最終的に問題となってくるのはコスト面だ。
 高性能・高機能を追求すれば、無人機といえども高価になる。
 また、敵の手に落ちてしまったら軍事技術や機密情報が漏れてしまうので、自爆装置も必要となろう。
 母機に回収するための技術開発コストも考慮すると、空母のように子機を回収するのではなく、低価格の汎用品を使った単機能の「使い捨て無人機」の方がリーズナブルだ。

 何れにしても、かつてないほど実現に近づいている新兵器「空中空母」。戦場に投入される日も近い?

★「プレイボーイ」6/11号、『米軍の最新兵器「空中空母」が間もなく実用化ってマジ!!?』、より.

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