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【金正恩の素顔(上)】

金委員長のコンプレックス.
 未熟で経験のないまま最高指導者となった北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)委員長。そのために絶えず、幹部たちからバカにされている、とのコンプレックスを抱いている。
 北朝鮮の恐怖政治と核脅威による外交は、そのコンプレックスから来ている。

「独断性と短気」が特徴.
 対北朝鮮の諜報活動を行っている韓国々家情報院によると、金委員長の特徴は、「独断的で短気、現状認識が不十分」とのこと。
 例えば就任当初、食糧の増産を公約したが、後、食糧供給地である空き地への遊園地や芝生の造成に熱中するなど、ハチャメチャな独断。
 それを諫めた崔英健(サイ・ヨンゴン)副首相は、処刑されてしまった。

古参幹部に対するコンプレックス.
 2011年12月、父・金正日(キム・ジョンイル)が急死してしまった。そのため金委員長は、帝王学不十分のまま、20代の若さで最高指導者として君臨することとなった。
 金委員長は権力を掌握した直後、組織論そっちのけで、「言葉遣いは丁寧に、官僚主義はダメ」、との講話を垂れた。古参幹部に対する劣等感に苛まれ、自尊心を傷つけられるのを恐れたのだろう。
 父・正日から後見人を付託されていた、叔父・張成沢(チャン・ソンテク)の振る舞いに自尊心を傷つけられ、疑心暗鬼に陥り、2013年12月にその叔父を処刑。その後、容赦なき粛清・処刑の恐怖政治が始まった。
 異母兄・金正男(キム・ジョンナム)を中国が担ぎ出すのではないか、との疑心暗鬼に陥り、2017年2月、その兄・正男まで暗殺してしまった。

欧米文化に対するコンプレックス.
 金委員長は幼少期にスイスに留学した。そこで接した欧米文化に対してもコンプレックスを持っている。そのため、スイス製の高級ブランド品を愛用することでも有名。
 夫人は、金日成・金正日バッジも付けず、欧米ブランド品で着飾っている(【嫁さんに、頭あがらぬ、金正恩】(2017/09/14)参照)。その様を、国民は様々に噂し、エリート層は見下している。

「出自」へのコンプレックス.
 更なるコンプレックスが金委員長にはある。自身と母親の出自に対する負い目だ。
 母・高英姫(コ・ヨンヒ)は、在日朝鮮人出身だ。北朝鮮では、在日出身は最下層に属す。金正日の第3夫人である高英姫は、在日出身ゆえ、その存在は秘されている。
 国民にとって、名前も出自も分からない人物への忠誠心は持てない。
 その様な母を持った金委員長の偶像化は難しく、金正恩体制の絶対独裁制の維持に支障を来す。更には、金委員長の業績不足や能力不足が重なって、様々な問題が噴出している。

今までの「経済建設と核戦力建設の並進路線」から転換.
 このままでは経済建設での発展は無理と悟ったのか、2013年から金委員長は、核戦力(核ミサイル)建設で「業績作り」をしようとまっしぐら。
 その結果、米国を中心とした国際社会との対立により、外資導入に支障を来し、経済的な課題は何一つ解決できなかった。
 例えば、平壌(ピョンヤン)~清津(チョンジン)間の鉄道路線約720㎞に1週間もかかる、といった有り様。
 加えて、2016年の水害と翌年の干ばつにより、食糧生産も大打撃を受けた。
 「このままでは北朝鮮が干上がってしまう」、と考えた金委員長は、局面打開のため、「南北首脳会談」と「米朝首脳会談」へと舵を切った。

●まるで、コンプレックスと猜疑心の塊ではないか。
敬称略.


★「アサヒ芸能」5.17日号、『金正恩「裸の王様」の愚かなる素顔(上)』より.

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