【『緑茶の抗肥満作用』に関する研究】
緑茶に豊富に含まれる『カテキン』には、肥満を抑制する働きがある。
ただ、効果を得るためには、緑茶を毎日大量に飲む必要がある。それ故、継続は難しい。
そこで、九州大の研究チームは、身近な『ある食べ物』を同時に摂取する事により、従来の半分の量の緑茶で、抗肥満作用を発揮する研究をし、その物質を突き止めた。
抗肥満には1日緑茶6杯.
カテキンは、ポリフェノールという物質の一種で、緑茶に多く含まれ、苦み・渋みの元となる成分。
また、血糖値を抑え、肥満・生活習慣病の予防、更には、感染症・虫歯・口臭なども防いでくれる。
九州大によると、カテキンが抗肥満作用を十分に発揮するには、少なくとも300mg/日の摂取が必要だという。具体的には、急須で入れた緑茶だと、約100mℓの茶碗で、1日に6杯が必要とのこと。
機能性フード・ペアリング.
九州大の研究チームは、緑茶と一緒に摂取する事で、カテキンの抗肥満作用が強まる食べ物を探す研究を始めた。
結果、かんきつ類に由来するポリフェノールの一種『ヘスペリジン』に効果があると判明。続いて、カテキンと一緒に摂取すると、抗肥満作用が増強される事を実証する実験に乗り出した。
九州大の立花宏文・主幹教授は、「カテキンの抗肥満作用は、(中略) ヘスペリジンと一緒に摂取すると増強され、十分に発揮されることを実証できた・・・ 」と語った。
効果倍増の果物はミカン.
カテキンの効能を高めるヘスペリジンは、具体的には、温州ミカンの実と皮の両方に大量に含まれている。
実際のミカンの可食部に含まれる量から換算すると、実の3~4個分で、この個数を毎日緑茶3杯と共に摂取すれば、カテキンの抗肥満作用が期待できると判明。
カテキンとかんきつ由来ポリフェノールとの組み合わせは、抗アレルギーや筋萎縮予防などへの効果も指摘されている。
立花・主幹教授は、「機能性フードペアリングは多様な組み合わせが考えられ、大きな可能性を秘めている。今後も実証実験を続けていきたい」と話している。
●九州大というと、ドイツの精神医学者・シュルツ博士が開発した『自律訓練法』(インスタント禅とも)の詳細を紹介した、成瀬伍策・博士が所属していた大学で、親近感を感じる。
★産経ニュース『【びっくりサイエンス】緑茶の抗肥満作用を倍増する身近な食べ物とは』(2021/10/23)、より.
★上記へのリンク https://www.sankei.com/article/20211023-5Z647YJ5JZIRNM43QWVRDDPGX4/
ただ、効果を得るためには、緑茶を毎日大量に飲む必要がある。それ故、継続は難しい。
そこで、九州大の研究チームは、身近な『ある食べ物』を同時に摂取する事により、従来の半分の量の緑茶で、抗肥満作用を発揮する研究をし、その物質を突き止めた。
抗肥満には1日緑茶6杯.
カテキンは、ポリフェノールという物質の一種で、緑茶に多く含まれ、苦み・渋みの元となる成分。
また、血糖値を抑え、肥満・生活習慣病の予防、更には、感染症・虫歯・口臭なども防いでくれる。
九州大によると、カテキンが抗肥満作用を十分に発揮するには、少なくとも300mg/日の摂取が必要だという。具体的には、急須で入れた緑茶だと、約100mℓの茶碗で、1日に6杯が必要とのこと。
機能性フード・ペアリング.
九州大の研究チームは、緑茶と一緒に摂取する事で、カテキンの抗肥満作用が強まる食べ物を探す研究を始めた。
結果、かんきつ類に由来するポリフェノールの一種『ヘスペリジン』に効果があると判明。続いて、カテキンと一緒に摂取すると、抗肥満作用が増強される事を実証する実験に乗り出した。
九州大の立花宏文・主幹教授は、「カテキンの抗肥満作用は、(中略) ヘスペリジンと一緒に摂取すると増強され、十分に発揮されることを実証できた・・・ 」と語った。
効果倍増の果物はミカン.
カテキンの効能を高めるヘスペリジンは、具体的には、温州ミカンの実と皮の両方に大量に含まれている。
実際のミカンの可食部に含まれる量から換算すると、実の3~4個分で、この個数を毎日緑茶3杯と共に摂取すれば、カテキンの抗肥満作用が期待できると判明。
カテキンとかんきつ由来ポリフェノールとの組み合わせは、抗アレルギーや筋萎縮予防などへの効果も指摘されている。
立花・主幹教授は、「機能性フードペアリングは多様な組み合わせが考えられ、大きな可能性を秘めている。今後も実証実験を続けていきたい」と話している。
●九州大というと、ドイツの精神医学者・シュルツ博士が開発した『自律訓練法』(インスタント禅とも)の詳細を紹介した、成瀬伍策・博士が所属していた大学で、親近感を感じる。
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★産経ニュース『【びっくりサイエンス】緑茶の抗肥満作用を倍増する身近な食べ物とは』(2021/10/23)、より.
★上記へのリンク https://www.sankei.com/article/20211023-5Z647YJ5JZIRNM43QWVRDDPGX4/
【地球温暖化を救う『夢の素材』】
セルロース・ナノ・ファイバー(CNF)に注目.
カーボン・ニュートラル (温室効果ガス排出量の実質ゼロ) 実現に向け、『夢の新素材』と言われるセルロース・ナノ・ファイバー(CNF)に注目が集まっている。CNFは、木材などを原料とする、軽くて丈夫な繊維。
CNFは、木材などに含まれるセルロースをナノレベル(ナノは10億分の1)の幅にまで微細化した繊維状の物質で、元々は植物の細胞壁などを形成しているもの。鋼鉄に比べて重さは5分の1程度だが、それの5倍以上の強度があるという。
既に消臭機能を高めた紙おむつや、シューズの靴底部分などに使われている。自動車・家電の樹脂部品など、様々な分野への応用が期待される。
廃棄物ゼロへの可能性.
CNFは、そもそも植物由来でリサイクル可能。使った後に焼却してもCO2の増加はない。
化石燃料由来のプラスチックと置き換われば、脱炭素社会の実現が期待される。
また、大量生産・大量消費・大量廃棄という生活様式から、物を長く使って廃棄物を減らす、という考え方『サーキュラーエコノミー』への期待もある。全てがリサイクルの輪の中で完結すれば、廃棄物ゼロの可能性も期待できる。
ニッチでガラパゴス.
CO2削減効果やリサイクルが可能だという強みを認めつつ、CNFは主に機能性の添加剤、樹脂強化材として使われているが、規模は大きくない。
日本発の新しい高機能材料としてワールドワイドでの需要拡大が期待されてきたが、このままでは市場が本格的に確立する前に、『高性能だが、高価でニッチなガラパゴス』、との材料になる懸念も否定できない。
「当初期待していた程の市場規模が形成されておらず、参入メーカーは、更なる成長のための市場開拓・用途開拓が求められる」、とする向きもある。
●『ニッチでガラパゴス』とは、「世界規模ではなく、日本という限られた地域のみで、高度に進化したもの」、とのニュアンスか。
★産経ニュース『【びっくりサイエンス】「夢の素材」は地球温暖化を救えるか』(2021/10/9)、(より.
★上記へのリンク https://www.sankei.com/article/20211009-IATCJ55VNFPFTJD5T45IXJSCIQ/
カーボン・ニュートラル (温室効果ガス排出量の実質ゼロ) 実現に向け、『夢の新素材』と言われるセルロース・ナノ・ファイバー(CNF)に注目が集まっている。CNFは、木材などを原料とする、軽くて丈夫な繊維。
CNFは、木材などに含まれるセルロースをナノレベル(ナノは10億分の1)の幅にまで微細化した繊維状の物質で、元々は植物の細胞壁などを形成しているもの。鋼鉄に比べて重さは5分の1程度だが、それの5倍以上の強度があるという。
既に消臭機能を高めた紙おむつや、シューズの靴底部分などに使われている。自動車・家電の樹脂部品など、様々な分野への応用が期待される。
廃棄物ゼロへの可能性.
CNFは、そもそも植物由来でリサイクル可能。使った後に焼却してもCO2の増加はない。
化石燃料由来のプラスチックと置き換われば、脱炭素社会の実現が期待される。
また、大量生産・大量消費・大量廃棄という生活様式から、物を長く使って廃棄物を減らす、という考え方『サーキュラーエコノミー』への期待もある。全てがリサイクルの輪の中で完結すれば、廃棄物ゼロの可能性も期待できる。
ニッチでガラパゴス.
CO2削減効果やリサイクルが可能だという強みを認めつつ、CNFは主に機能性の添加剤、樹脂強化材として使われているが、規模は大きくない。
日本発の新しい高機能材料としてワールドワイドでの需要拡大が期待されてきたが、このままでは市場が本格的に確立する前に、『高性能だが、高価でニッチなガラパゴス』、との材料になる懸念も否定できない。
「当初期待していた程の市場規模が形成されておらず、参入メーカーは、更なる成長のための市場開拓・用途開拓が求められる」、とする向きもある。
●『ニッチでガラパゴス』とは、「世界規模ではなく、日本という限られた地域のみで、高度に進化したもの」、とのニュアンスか。
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★産経ニュース『【びっくりサイエンス】「夢の素材」は地球温暖化を救えるか』(2021/10/9)、(より.
★上記へのリンク https://www.sankei.com/article/20211009-IATCJ55VNFPFTJD5T45IXJSCIQ/
【新たなる若手代議士】
特定の代議士に関心はないが、『人気の小泉進次郎氏に陰り』というタイトルの記事に、目が止まった。。
注目の若手代議士たち.
岸田文雄・政権の発足に伴い、自民党の若手注目株の顔ぶれに変化が生じている。
首相候補として人気の高い小泉進次郎・前環境相が要職を外れた一方、福田達夫・総務会長、小林鷹之・経済安全保障担当相、牧島かれん・デジタル相ら衆院当選3回(小泉氏は4回)の若手が党幹部や閣僚に抜擢された。
甘利明・新幹事長は“脱原発”を持論とする小泉氏と対立した経緯があり、小泉氏には、不遇の日々が続く可能性がある。
小泉進次郎氏、厳しい立場に.
菅義偉・政権で、気候変動対策を巡って小泉氏は、実現性に裏付けのない高い数値目標を掲げた一方、脱炭素電源である原発の有効活用を求める党内の声を黙殺した事も影響し、氏は厳しい立場に。
先の総裁選では新たな対立も生んだ。小泉氏は、内閣支持率低迷に悩む菅氏に退陣を迫り、石破茂・元幹事長らと共に河野・政権誕生を目指して奔走した。
しかし岸田氏らを推した、最大派閥の細田派を挑発するような言動が反発を招き、結果、河野氏は敗退。「小泉氏は引っかき回しただけで結果を出せなかった、戦犯だ。」との厳しい意見も出ている。
新・若手代議士の横顔.
岸田政権では、衆院当選4回の小泉氏に代わるかの様に、若手エース格が重要ポストに登用された。
総務会長に登用された福田達夫氏は、小泉氏の父・純一郎・元首相が仕えた福田赳夫・元首相を祖父に持つ。総裁選前には若手90人を束ねて党改革を目指すグループ『党風一新』を発足させた。
また、経済安全保障担当相に任命された小林鷹之氏は、伊吹文明・元衆院議長や甘利氏ら重鎮の評価が高く、『将来の首相候補』と言われている。
更には、牧島かれん・デジタル相は、党デジタル社会推進特別委員会事務局長を歴任し、実務能力には定評がある。
同世代が台頭する中、小泉氏はどの様にして失地回復を果たすのか、注目される。
★産経ニュース『「完敗」小泉進次郎氏失速 同世代台頭、集客に陰り』(2021/10/17)、より.
★上記へのリンク https://www.sankei.com/article/20211017-4CLHWQMQZZMD3O2UVFEA6OZTRY/
注目の若手代議士たち.
岸田文雄・政権の発足に伴い、自民党の若手注目株の顔ぶれに変化が生じている。
首相候補として人気の高い小泉進次郎・前環境相が要職を外れた一方、福田達夫・総務会長、小林鷹之・経済安全保障担当相、牧島かれん・デジタル相ら衆院当選3回(小泉氏は4回)の若手が党幹部や閣僚に抜擢された。
甘利明・新幹事長は“脱原発”を持論とする小泉氏と対立した経緯があり、小泉氏には、不遇の日々が続く可能性がある。
小泉進次郎氏、厳しい立場に.
菅義偉・政権で、気候変動対策を巡って小泉氏は、実現性に裏付けのない高い数値目標を掲げた一方、脱炭素電源である原発の有効活用を求める党内の声を黙殺した事も影響し、氏は厳しい立場に。
先の総裁選では新たな対立も生んだ。小泉氏は、内閣支持率低迷に悩む菅氏に退陣を迫り、石破茂・元幹事長らと共に河野・政権誕生を目指して奔走した。
しかし岸田氏らを推した、最大派閥の細田派を挑発するような言動が反発を招き、結果、河野氏は敗退。「小泉氏は引っかき回しただけで結果を出せなかった、戦犯だ。」との厳しい意見も出ている。
新・若手代議士の横顔.
岸田政権では、衆院当選4回の小泉氏に代わるかの様に、若手エース格が重要ポストに登用された。
総務会長に登用された福田達夫氏は、小泉氏の父・純一郎・元首相が仕えた福田赳夫・元首相を祖父に持つ。総裁選前には若手90人を束ねて党改革を目指すグループ『党風一新』を発足させた。
また、経済安全保障担当相に任命された小林鷹之氏は、伊吹文明・元衆院議長や甘利氏ら重鎮の評価が高く、『将来の首相候補』と言われている。
更には、牧島かれん・デジタル相は、党デジタル社会推進特別委員会事務局長を歴任し、実務能力には定評がある。
同世代が台頭する中、小泉氏はどの様にして失地回復を果たすのか、注目される。
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★産経ニュース『「完敗」小泉進次郎氏失速 同世代台頭、集客に陰り』(2021/10/17)、より.
★上記へのリンク https://www.sankei.com/article/20211017-4CLHWQMQZZMD3O2UVFEA6OZTRY/
【友邦・台湾】
日本統治下の台湾で生まれ育ち、戦後、日本国籍を喪失したのは不当だ、として台湾の男性3人が、日本国籍が有る事の確認を求めた訴訟が、今月12日、東京地裁(市原義孝・裁判長)で開かれた。
原告らは、「台湾には、日本国籍復帰を願う人が沢山おり、その代表として裁判を起こした」、との意見陳述。判決は、来年1月11日に言い渡される予定。
原告の一人で元日本陸軍々属の楊馥成(よう・ふくせい)さん(99)は、「日本の存亡をかけた戦争を命がけで戦った。日本人である事を片時も忘れた事はなく、最後は日本人として死にたい」、と訴えている。
帰化ではなく国籍の確認を求めている理由については、「台湾で、日本がしてきた事を知って欲しい。そうすれば、日本を誇りに思えるはず」、との事。
訴状によると原告3人は、「本人の同意なしに国籍を剝奪される事はない」、と主張している。
日本政府は、サンフランシスコ平和条約発効(昭和27年4月)をもって台湾などの領土権を放棄した。
昭和37年12月の最高裁判例は、日本と中華民国(台湾)との間の日華平和条約発効(昭和27年8月)により、台湾系日本人は日本国籍を喪失したとしている。
戦前、日本統治下にあった台湾と朝鮮。しかし両国は、戦後、“親日”と“反日”と真逆に。特に朝鮮の“反日”ぶりは凄まじい。
そのため此の度の、台湾の方々が起こした裁判、日本人としては ホッとする。
★産経ニュース『「台湾に日本国籍復帰願う人がたくさんいる」 国籍確認訴訟結審』(2021/10/12)、より.
★上記へのリンク https://www.sankei.com/article/20211012-7SG4SLQBBRPHJLEFJL3Y3GKQJY/
原告らは、「台湾には、日本国籍復帰を願う人が沢山おり、その代表として裁判を起こした」、との意見陳述。判決は、来年1月11日に言い渡される予定。
原告の一人で元日本陸軍々属の楊馥成(よう・ふくせい)さん(99)は、「日本の存亡をかけた戦争を命がけで戦った。日本人である事を片時も忘れた事はなく、最後は日本人として死にたい」、と訴えている。
帰化ではなく国籍の確認を求めている理由については、「台湾で、日本がしてきた事を知って欲しい。そうすれば、日本を誇りに思えるはず」、との事。
訴状によると原告3人は、「本人の同意なしに国籍を剝奪される事はない」、と主張している。
日本政府は、サンフランシスコ平和条約発効(昭和27年4月)をもって台湾などの領土権を放棄した。
昭和37年12月の最高裁判例は、日本と中華民国(台湾)との間の日華平和条約発効(昭和27年8月)により、台湾系日本人は日本国籍を喪失したとしている。
* * *
戦前、日本統治下にあった台湾と朝鮮。しかし両国は、戦後、“親日”と“反日”と真逆に。特に朝鮮の“反日”ぶりは凄まじい。
そのため此の度の、台湾の方々が起こした裁判、日本人としては ホッとする。
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★産経ニュース『「台湾に日本国籍復帰願う人がたくさんいる」 国籍確認訴訟結審』(2021/10/12)、より.
★上記へのリンク https://www.sankei.com/article/20211012-7SG4SLQBBRPHJLEFJL3Y3GKQJY/
【中国、TPP加入申請の大誤算】
中国、TPP加入申請.
9月16日、中国は突如、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)への加入申請を発表した。しかしそれは、最初から無理な話。
例えば、TPP協定には『国有企業条項』があって、加盟国に対し、国内の国有企業に対する援助を基本的に禁じている。しかし中国は、国有企業へのテコ入れをむしろ強化している。
また、新規申請国がTPPに入るためには、加盟国全ての合意を得なければならない。
しかし中国は、TPP加盟国のオーストラリアに乱暴な制裁関税を課している。TPP加入交渉に当たっては、中国がオーストラリアからの同意を得るのは至難の業と言えよう。
こうしてみると、中国の加入申請は実にいい加減なのだ。
申請に踏み切った背景には、欧州連合(EU)と合意した『EU・中国投資協定』が、欧州議会の批准凍結で難航している事や、『クアッド』という日米豪印による対中国連携の形成、更には、中国の封じ込めを念頭に入れた米英豪3カ国の連携も浮上している事もあろう。
つまり、インド太平洋地域に於ける中国包囲網突破のために、中国は窮余の一策として『TPP加入申請』のカードを慌てて切ったと思われる。
中国に不本意な事態.
この様な急場しのぎの措置は、逆に、中国にとって不本意な事態を招いてしまった。
中国に触発される形で、台湾がTPPへの加入を正式に申請したのだ。中国と台湾による『TPP加入競争』の始まりである。。
市場経済の台湾は、国有企業問題はないし、TPP加盟国との関係も良好だ。スタート時点から、台湾は優位に立っている。
TPPの今年の議長国である日本がいち早く、台湾の申請を「歓迎」すると表明した事も、台湾にとっては追い風だ。
そう遠くない将来、台湾が中国よりも一足早くTPPに加入する可能性が大で、それは中国にとって打撃だろう。
台湾が中国よりも先にTPPのメンバーになっていれば、中国は新規加入のため台湾に頭を下げる、という惨めな立場に立たされる。
台湾にとって有利な点、数多.
一方、TPP加入が台湾の国際的地位の上昇に繫がるだろう。
更に言えば、台湾がTPPという環太平洋の主要国が加盟する自由貿易圏の一員である事は、中国が企む『台湾併合戦争』の発動を、より一層難しくするだろう。
台湾への軍事的妄動は、自由貿易圏の破壊と加盟国全ての不利益をもたらす事で、地域的国際社会の猛反発を招くからだ。
中国包囲網の打破を意識した中国のTPP加入申請は、台湾の加入申請を招いた事で逆に、中国自身をより一層の窮地に追い込む事となった。
やること全てが裏目に出るのは、最近の習近平政権の宿命のようだ。
日本を含めた自由世界の視点からすれば、台湾をTPPの一員として迎える事は、台湾の長期的平和と安定を保つ最良の方策となるだろう。
●中国のTPP加入申請は無理筋だ、という事は素人にも分かる。「何でもかんでも我を通せば、成る」、とでも思っているのかしら。
★産経ニュース『【石平(セキ・ヘイ)のChina Watch】「TPP加入申請」の大誤算』(2021/9/30)、より.
★上記へのリンク https://www.sankei.com/article/20210930-YHXRI5XBSNJ3XCAYS3UNJSKJEY/
9月16日、中国は突如、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)への加入申請を発表した。しかしそれは、最初から無理な話。
例えば、TPP協定には『国有企業条項』があって、加盟国に対し、国内の国有企業に対する援助を基本的に禁じている。しかし中国は、国有企業へのテコ入れをむしろ強化している。
また、新規申請国がTPPに入るためには、加盟国全ての合意を得なければならない。
しかし中国は、TPP加盟国のオーストラリアに乱暴な制裁関税を課している。TPP加入交渉に当たっては、中国がオーストラリアからの同意を得るのは至難の業と言えよう。
こうしてみると、中国の加入申請は実にいい加減なのだ。
申請に踏み切った背景には、欧州連合(EU)と合意した『EU・中国投資協定』が、欧州議会の批准凍結で難航している事や、『クアッド』という日米豪印による対中国連携の形成、更には、中国の封じ込めを念頭に入れた米英豪3カ国の連携も浮上している事もあろう。
つまり、インド太平洋地域に於ける中国包囲網突破のために、中国は窮余の一策として『TPP加入申請』のカードを慌てて切ったと思われる。
中国に不本意な事態.
この様な急場しのぎの措置は、逆に、中国にとって不本意な事態を招いてしまった。
中国に触発される形で、台湾がTPPへの加入を正式に申請したのだ。中国と台湾による『TPP加入競争』の始まりである。。
市場経済の台湾は、国有企業問題はないし、TPP加盟国との関係も良好だ。スタート時点から、台湾は優位に立っている。
TPPの今年の議長国である日本がいち早く、台湾の申請を「歓迎」すると表明した事も、台湾にとっては追い風だ。
そう遠くない将来、台湾が中国よりも一足早くTPPに加入する可能性が大で、それは中国にとって打撃だろう。
台湾が中国よりも先にTPPのメンバーになっていれば、中国は新規加入のため台湾に頭を下げる、という惨めな立場に立たされる。
台湾にとって有利な点、数多.
一方、TPP加入が台湾の国際的地位の上昇に繫がるだろう。
更に言えば、台湾がTPPという環太平洋の主要国が加盟する自由貿易圏の一員である事は、中国が企む『台湾併合戦争』の発動を、より一層難しくするだろう。
台湾への軍事的妄動は、自由貿易圏の破壊と加盟国全ての不利益をもたらす事で、地域的国際社会の猛反発を招くからだ。
中国包囲網の打破を意識した中国のTPP加入申請は、台湾の加入申請を招いた事で逆に、中国自身をより一層の窮地に追い込む事となった。
やること全てが裏目に出るのは、最近の習近平政権の宿命のようだ。
日本を含めた自由世界の視点からすれば、台湾をTPPの一員として迎える事は、台湾の長期的平和と安定を保つ最良の方策となるだろう。
●中国のTPP加入申請は無理筋だ、という事は素人にも分かる。「何でもかんでも我を通せば、成る」、とでも思っているのかしら。
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★産経ニュース『【石平(セキ・ヘイ)のChina Watch】「TPP加入申請」の大誤算』(2021/9/30)、より.
★上記へのリンク https://www.sankei.com/article/20210930-YHXRI5XBSNJ3XCAYS3UNJSKJEY/
【次世代の小型原子炉】
SMR(小型モジュール炉).
CO2を排出せずに、高い安全性を持つ『革新的・次世代・小型原子炉』が脚光を浴びている。
自民党総裁選でも、新総裁の座を射止めた岸田文雄氏を始め、複数の候補者から『SMR(小型モジュール炉)』や『小型核融合炉』の有用性を指摘する声が出された。
自民党総裁選で岸田氏は、「今後、SMRあるいは小型核融合炉、といった技術に繋げていく事が大事になる」と語った。
同じく総裁選に出馬し、岸田新総裁の下で政調会長に就いた高市早苗氏も、「これからの安定的なエネルギーという事で一番近いのがSMR。(これを)安全保障上、地下に立地する」と説明。
更に、「小型核融合炉開発を国家プロジェクトとする」と語り、次期エネルギー基本計画の修正を示唆した。
中でも、2020年代後半の実稼働に向けて動きが活発なのは、SMR(小型モジュール炉)だ。
SMRは、原子炉全体を一つのモジュールとして生産し、現地に運搬して設置できるため、品質管理の容易化や工期短縮が図れる。
また、万一の事故時には、大型炉の場合はポンプなどでの冷却が必要だが、SMRは冷却剤の自然循環などで除熱できるなど安全性が高く、ポンプなどの機器が不要な分、初期投資が少なくて済み、既存炉と比べてもコスト競争力が期待できる。
小型核融合炉.
小型核融合炉は、プラズマを発生させてその中で核融合を起こさせる仕組み。
しかし、プラズマの安定化が難しく、地震など外的な要因で直ぐにプラズマ状態を維持できなくなる。そのために核融合が止まってしまい、その点、逆に、安全性が高いと言えよう。更には、使用済み放射性廃棄物が発生しない、という利点もある。
脱原発の韓国でも、SMR開発.
脱原発路線を掲げた韓国も、SMR開発には力を入れる方針とされ、世界的にみると革新的次世代小型炉の分野には追い風が吹く。
★産経ニュース『【経済インサイド】自民総裁選で脚光の次世代小型原子炉 コスト競争力、安全性高く』(2021/10/4)、より.
★上記へのリンク https://www.sankei.com/article/20211004-7N33STQ2JZIBPPELJWIKDTCCGA/
CO2を排出せずに、高い安全性を持つ『革新的・次世代・小型原子炉』が脚光を浴びている。
自民党総裁選でも、新総裁の座を射止めた岸田文雄氏を始め、複数の候補者から『SMR(小型モジュール炉)』や『小型核融合炉』の有用性を指摘する声が出された。
自民党総裁選で岸田氏は、「今後、SMRあるいは小型核融合炉、といった技術に繋げていく事が大事になる」と語った。
同じく総裁選に出馬し、岸田新総裁の下で政調会長に就いた高市早苗氏も、「これからの安定的なエネルギーという事で一番近いのがSMR。(これを)安全保障上、地下に立地する」と説明。
更に、「小型核融合炉開発を国家プロジェクトとする」と語り、次期エネルギー基本計画の修正を示唆した。
中でも、2020年代後半の実稼働に向けて動きが活発なのは、SMR(小型モジュール炉)だ。
SMRは、原子炉全体を一つのモジュールとして生産し、現地に運搬して設置できるため、品質管理の容易化や工期短縮が図れる。
また、万一の事故時には、大型炉の場合はポンプなどでの冷却が必要だが、SMRは冷却剤の自然循環などで除熱できるなど安全性が高く、ポンプなどの機器が不要な分、初期投資が少なくて済み、既存炉と比べてもコスト競争力が期待できる。
小型核融合炉.
小型核融合炉は、プラズマを発生させてその中で核融合を起こさせる仕組み。
しかし、プラズマの安定化が難しく、地震など外的な要因で直ぐにプラズマ状態を維持できなくなる。そのために核融合が止まってしまい、その点、逆に、安全性が高いと言えよう。更には、使用済み放射性廃棄物が発生しない、という利点もある。
脱原発の韓国でも、SMR開発.
脱原発路線を掲げた韓国も、SMR開発には力を入れる方針とされ、世界的にみると革新的次世代小型炉の分野には追い風が吹く。
◇
★産経ニュース『【経済インサイド】自民総裁選で脚光の次世代小型原子炉 コスト競争力、安全性高く』(2021/10/4)、より.
★上記へのリンク https://www.sankei.com/article/20211004-7N33STQ2JZIBPPELJWIKDTCCGA/