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【月食・天王星食】

 太陽・地球・月が一直線に並び、月が全て地球の影に入る皆既月食が11月8日、全国各地で見られる。
 この日は同時に、天王星が月に隠れる天王星食も起こる。皆既月食の際に惑星食が起こるのは極めて珍しく、国内で見られるのは1580年7月以来約442年ぶり。次に同様の『天体ショー』が国内で見られるのは322年後だという。国立天文台の担当者は、「生きている間には見られない。ぜひ観察して欲しい」と話している。

* * *

 国立天文台によると、月食や天王星食の出現時刻などは、次の通り。

部分月食.
 当日(11/8)、午後6時9分から、月の一部が地球の影に入って欠けたように見える部分月食が始まる。

皆既月食.
 皆既月食は、7時16分~同8時42分までの間に見る事ができる。隠れる部分が最大となるのは、7時59分。
 月は『赤銅(しゃくどう)色』と呼ばれる赤黒い色に見える。肉眼で観察でき、写真撮影なども可能。

天王星食.
 天王星食は、国内の殆どの場所で見られるが(小笠原諸島を除く)、地域によって見られる時間帯が異なる。

 東京では、午後8時40分53秒~9時22分20秒
 福岡では、8時22分12秒~9時16分51秒。
 大阪では、8時31分22秒~9時20分13秒。
 仙台では、皆既月食後の、8時44分24秒~9時31分50秒。

 同天文台によると、天王星の観察は難しいものの、双眼鏡や望遠鏡などで比較的簡単に観察ができるとのこと。

 また、同天文台は当日(11/8)、ユーチューブの配信ページで、ライブ中継を行う。
☆上記へのリンク (https://www.youtube.com/watch?v=tAA8xQUzXuc)


★産経ニュース『442年ぶりの天体ショー 11月8日に皆既月食と天王星食が同時に起こる』(2022/10/29)、より.
★上記へのリンク https://www.sankei.com/article/20221029-NYDSUHVBVBKIJFSNADD234S33U/

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【核武装 → 核抑止】

米国への挑戦.
 米国では最近、核論議が盛んになってきた。核兵器による攻撃・威嚇・抑止に関する議論である。原因は、ロシア・中国・北朝鮮の最近の動向である。
 これら独裁3国家が、核攻撃の可能性をちらつかせ・威嚇し・その威力を誇示している事は、核抑止の超大国である筈の米国への挑戦である。

中国、ロシアの核威嚇を教訓に.
 上記国家は同時に、日本にも核の脅威を突き付けている。
 特に深刻なのは、プーチン露大統領の核の威嚇を教訓に、中国が台湾攻撃の冒頭で、米国や日本に核の脅しをかけるという見通しである。
 ロシアが核使用を示唆し、米国はたじろいだ。バイデン政権は未だ、この脅しへの抑止・報復の策を示せないままでいる。
 中国がこの効果を学び、台湾を攻撃する際、米軍の介入を阻止するために核兵器使用の威嚇をする、という予測が米国の専門家たちの間で語られている。その代表例が、中国の軍事動向に詳しい日系米国人学者のトシ・ヨシハラ氏の分析である。

米の専門家、日本の核武装を奨励.
 米海軍大学の教授を長年務め、今は戦略予算評価センター(CSBA)上級研究員の同氏は、中国の習近平・国家主席が台湾攻撃に関し、グアム島or在日米軍基地を中距離の戦域核(中距離核)で攻撃すると示唆する事で、米軍の介入を阻止できると判断しつつあるという骨子だった。
 戦域核とは、戦術核よりも長射程(1,000~5,500キロ)の核兵器である。
 米国は戦域核レベルの抑止力を、東アジアでは殆ど保持していない。
 米国は旧ソ連との中距離核戦力(INF)全廃条約の結果、米本土から中国に届く戦略核を多数保持していても、中国への中距離核はゼロに近いままだ。
 となると、同盟国を守る拡大核抑止の効果が弱くなる。日本にとって、米国の拡大核抑止の確実性が揺らぐ危険性がある。
 この点を補う趣旨で、米国の学界では最近、日本の核武装を奨励する議論が出ている。
 東アジアの安全保障のベテラン専門学者で、イリノイ大学政治学部教授のソンファン・チェ氏が最近、「東アジアで、中国と北朝鮮という2つの敵性国家が共に核兵器の脅威を高める現状では、日本や韓国の核兵器保有を奨励すべき時がきた」、と述べている。
 チェ教授は、米国がそのために先ず、日本を優先して核兵器開発を奨励する事を提唱している。
 この意見は飽くまでも、米国に於ける民間の一部の主張である。米政府は、核拡散を防止するという態勢の基本を変えてはいない。だが、此の核論議は、変化の予兆を感じさせる。


★産経ニュース『【あめりかノート 古森義久】独裁国脅威に日本核武装論』(産経新聞ソウル駐在客員論説委員・古森義久氏)、(2022/10/23)、より.
★上記へのリンク https://www.sankei.com/article/20221023-TF4H3YABJFOPXL46ILJJ424JWM/

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【『核融合』日本が勝つ】

手の届く技術.
 技術の進歩で、太陽のエネルギーを再現する『核融合』は、今や夢物語などではなく、手の届く技術になった。
 設計・材料・制御などの主要な課題は、既に解決の見通しが立っており、後は実証のみである。
 大型の核融合実験炉・ITER(イーター) (国際共同研究でフランスに建設中)の完成は2020年代後半で、2035年には、普通の火力発電所と同等の出力に達する予定。
 建設コストは2・5兆円前後で、更に実用化前には、2兆円ほどかけて発電を試す『原型炉』を造る必要がある。
 この巨額の費用は、性能を確認する“実証”のためのコストで、実用段階になれば発電コストは、既存の原子力発電と比べても全く遜色がなく、キロワット時あたり10円と推計されている。
 実用化すれば安価で、CO2(二酸化炭素)を出さず、無尽蔵で国産の発電技術が手に入る。

核融合炉は安全.
 また核融合炉は原理的に安全だ。
 既存原子炉の『核分裂』反応は、起こすのは簡単だが、止めるのに失敗すると、炉心溶融による事故が起き得る。『核融合』反応は、起こすのは難しいが、何かあると直ぐに反応が止まってしまうので安全。
 通常の原子力発電(核分裂型)は、核武装(原爆)につながる恐れがあるものの、核融合にはその心配はない。

核融合で、エネルギー・環境問題を同時解決.
 現在、日本政府は、国債を発行して20兆円を調達し、10年程で脱炭素技術に投資する方針を検討中だが、そこでの技術は巨額の資金を要する。なお、脱炭素技術に要する莫大な資金は、むしろ、核融合への投資に充てる方が有用であろう。
 原子力に依存せず、再生可能エネルギーなどで脱炭素を進める場合、2050年の発電コストはキロワット時当たり25円に上る、と日本エネルギー経済研究所は試算している。それに比し、発電コストが10円の核融合炉の方が魅力的だ。
 核融合が実現すれば、脱炭素問題もエネルギー問題も全て解決する。これは何としても日本の手で成し遂げ、新たな基幹産業としたい。

中国の核融合に負けるな.
 現在の日本の核融合ロードマップは、2018年に文部科学省が決定したもので、2015年頃に原型炉に向けた準備開始の判断、2035年頃に原型炉建設段階への移行判断という2つのチェックポイントがある。
 日本は、重電産業・プラント産業・情報産業など、必要な技術を幅広く有しており、単独で核融合を開発できる稀有な国だ。
 原型炉の建設は、前倒しをして2030年代初めにする。2040年には原型炉での発電実証をする。そこでは、ITER(イーター = 核融合実験炉)および今年運用開始予定の国産実験炉JT―60SAの開発を通じて得た膨大な知見を活用できる。そして2050年には商用炉の建設を始める。
 核融合発電は現在、中国が先行しており、2030年代には原型炉で発電実証をする計画だ。日本や欧米が2兆円という金額にたじろいで、安上がりに済ますアイデアばかり追い求めている内に、中国に逆転されつつある。
 このままでは、核融合が中国の進める経済覇権構想『一帯一路』の切り札になってしまう。日本は巻き返すだけの技術力はあるが、一刻の猶予もない。今が決断の時だ。


★産経ニュース『【正論】「核融合」 乾坤一擲で日本が勝つ』(キヤノン・グローバル戦略研究所研究主幹・杉山大志氏)、(2022/10/17)、より.
★上記へのリンク https://www.sankei.com/article/20221017-ZSWAUDBPBJKYLBUJMVLZ4PGKSY/

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【また失敗、ミサイル逆方向に飛ぶ】

 北朝鮮のミサイル発射に対抗し、韓国が行ったミサイル発射訓練で、発射後、標的と逆方向の基地内に落下して爆発。近くに民家もあったため、大問題となっている。
 失敗したのは国産の弾道ミサイルだったが、北朝鮮の脅威に備えるというには余りにお粗末な事故に、世論は・・・・・

 特に最近の韓国は、ヨーロッパで戦闘機・戦車・自走砲など大型兵器の大量輸出契約に成功し、「世界有数の武器輸出国へ」と華々しく報じられたばかりだった。
 また、Kポップ(音楽)・Kビューティー(化粧品)・Kフーズ(食品)・Kカルチャー(文化)など、何でも“K”を付けて国産モノを誇っているが、今回の途中落下の“Kミサイル”には、自尊心が傷付いたようだ。
 軍当局も、「こんな事で対北防衛は大丈夫か」と非難されている。
 その運用には、拙速さや“背伸び”している様な側面が見られる。
 「K・・・」を誇るのも結構だが、国際基準はしっかり守って欲しい。

* * *

 なん年か前、やはり韓国軍が行ったミサイルの発射訓練で、狙ったのとは反対方向に飛翔した珍事があり、それを揶揄したブログを書いた事がある。
 その内容を、今回のブログに併記しようとしたが、幾ら探してもそのブログが見付からず、併記できなかった。残念。


★産経ニュース『【ソウルからヨボセヨ】発射直後に落下…“Kミサイル”の屈辱 背景に「背伸び」』(ソウル駐在・産経新聞客員論説委員・黒田 勝弘氏)、(2022/10/8)、より.
★上記へのリンク https://www.sankei.com/article/20221008-CFE62IUFLFMNLEPZ6ZQR3B2VVA/

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【病気の起源】

 人間はなぜ病気になるのか。文明の進歩・社会や環境の急激な変化が一因とのこと。進化から病気の起源を探る。

飢餓と肥満.
 世界保健機関(WHO)によると、この40年間で肥満は急増し、世界で10億人とのこと。
 先進国は疎か、途上国でも肥満が増えており、様々な病気になるリスクが懸念されている。増加の主因は、脂肪や糖分の取り過ぎ。
 その背景には人類の進化の歴史がある。約30万~20万年前に誕生した現生人類のホモ・サピエンスは、約1万年前に農耕を始めるまで、長く狩猟採集生活を送ってきた。
 狩りには失敗もあり、飢餓と隣り合わせの過酷な日々だった。
 希に大きな獲物を仕留めた時、エネルギーを体内に溜め込んでおくため、エネルギー源である脂肪を体に蓄積する能力が高まったと考えられる。
 進化には長い年月がかかり、現代人のゲノム(全遺伝情報)は狩猟時代と基本的に変わっていない。
 我々は今、古代人の遺伝的プログラムを持ったまま飽食の時代を生きており、飢餓を乗り越えるサバイバル能力が仇となり、肥満が増えている、
 環境や生活の急激な変化に人間の体はついていけず、不都合が生じて“文明病”を招いた。

進化に伴う病気.
 世界的に増えている高血圧症も、進化と深い関係がある。
 人類は熱帯のアフリカで獲物を追っていたので、汗をかいて体温を下げ、暑さを凌ぐ能力を獲得した。
 だが、汗をかくと塩分が失われる。塩分は体内の水分や血液の量を増やし、血圧を高める。失うと血圧を保てず脱水症にもなってしまう。
 このため人は、塩分を補う必要が生じ、体に塩を溜め込む能力が進化した。こうして、高血圧との付き合いが始まった、

 進化に伴う病気は、二足歩行によっても生じた。四つ足から直立姿勢に変わった結果、骨格にかかる体重の負担が増え、腰や膝の痛みという問題が生じた。内臓の重みを支えるため骨盤は変形し、難産になった。
 血液を頭に送りにくくなり、立ち眩みが起きる。
 食べ物が気管に入ってしまう誤嚥(ごえん)は高齢者に多いが、これも直立によって喉の形が変わったためだ。人は二足歩行にまだ適応し切れていないように見える。
 だが自由になった両手で道具を作り、喉の変形によって言葉を話せるようになった事を考えれば、払った代償よりも利益の方が遥かに大きかった、と言えよう。

心も進化.
 人の心も進化の影響を受けている。東北大の河田雅圭(まさかど)教授(進化学)らは、ゲノムを解析し、初期の人類は不安を感じ易い方向に進化した事を見いだした。
 河田教授は、「狩猟生活では、明日は獲物が取れないかも知れないと飢餓への不安を感じる事が行動につながり、生存に有利に働いた可能性がある」、と話す。
 興味深い事に、人類がアフリカの外に出て行く“出アフリカ”の頃になると、逆に不安を感じにくくなる進化が起きた。未知の場所に向かう旅は挑戦的で、勇気が必要だった筈だ。不安が強ければ航海などできなかったであろう。
 不安を感じにくい遺伝子は、現代人も受け継いでいる。
 九州大の早川敏之・准教授(自然人類学)らは、遺伝的要因とストレスによって発症する統合失調症に着目。出アフリカによる移住が、人類の大きなストレスになった事を明らかにした。
 故郷に留まったアフリカ人よりも、“移民”としてアジアや欧州に向かった人々の方が、ストレスに強いタイプの遺伝子を持っている事も分かった。
 移住先で未知の先住民と遭遇し、交流するのはストレスを伴うが、それに耐えられる人の方が異文化交流によって新たな技術や知識を学べるため、生存上有利だったと考えられる。
 早川教授は、「定住や農耕が始まると社会が複雑化してストレスが増え、統合失調症が生まれた。発症率は文明の発展に伴い高まったと見られ、その引き金は大都市化が起きた産業革命だったのではないか」、と話す。

 人類は今日、急速なグローバル化やデジタル技術の進展に伴い、社会構造が劇的に変わった。それは心身の健康にも様々な影響を及ぼすだろう。進化と文明の関わりを俯瞰的に捉え、将来に備える事が一層重要になるだろう。


★産経ニュース『【テクノロジーと人類】(10)病気の起源 進化が招いた「文明病」』(2022/9/25)、より.
★上記へのリンク https://www.sankei.com/article/20221002-VMYWEQFADZJ2NDBANQLERNIZUM/

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【健康長寿の秘訣】

 ヒトの寿命には、両親から引き継いだ遺伝が関係する。
 しかし生後、体に蓄積する遺伝子変異は、より強く寿命と関連する。遺伝子変異は、老化と癌の素でもある。

食事制限と運動.
 寿命を延ばす方法として、食事制限と有酸素運動がある。
 食事制限には、ダイエット・断食・炭水化物の摂取制限・タンパク質の摂取制限、などがある。
 なかでも老化対策でので根拠として、摂取カロリーを20~50%減らすカロリー制限と、1日程度の断食がある。
 どちらも強い空腹感をもたらし、同時に細胞内では、寿命に関連する酵素や遺伝子が働き出して老化抑止に作用し、生活習慣病などを減らして寿命を延ばす。
 ただ、カロリー制限は、若い世代では寿命を延ばす効果があるが、代謝の衰える中年以降の人が行うと、逆に体が弱り『フレイル』(脚注の※印を参照)となり、逆効果の場合もある。過度のダイエットや絶食は要注意である。
 有酸素運動はフレイルの予防になる。年齢にもよるが、1日1時間、軽く汗をかく程度の軽いジョギングや水泳などを週3日程度するとよいだろう。
 運動した時の心拍数が、中高年は80~100拍/分、若い人は100~120拍/分程度が目途。
 定期的に有酸素運動を行うと血圧や、コレステロールなどの血中脂質が下がり、老化を誘導する炎症反応も下がる。ただ運動前に、十分なストレッチや準備運動を忘れずに行うこと。

腸を整える.
 食事制限や運動に続いて3つ目のポイントは、腸を整える事だ。
 百寿者(100歳以上の人)の便から、特殊な腸内細菌が見つかる。これらの菌やその産生物が、病原性のある菌や生活習慣病に関連する菌の増殖を抑え、高血圧・糖尿病・肥満・高脂血症、などの生活習慣病のリスクを減少させる。ただ、どうすればそういう菌を増やせるかは分かっていない。

人間関係.
 最後は人間関係。孤立や孤独は、本人が意識するかどうかは別にして、体と心のストレスを高める。孤独の人では動脈硬化が進み、生活習慣病が増える。
 健康長寿の人は、家庭やコミュニティーでの人間関係が良好で、社会とつながっている。何事にも好奇心旺盛でポジティブに物事を捉えられる人が多い。また、誠実で、意志が強く、几帳面な性格面もあるようだ。

※ フレイル.
 加齢によって身体や認知の機能が低下した状態。この段階で適切な対応を取れれば、要介護になるのを防ぎ、健康な状態に戻せる。

●上記条件、当方には悉く当てはまらない。『健康長寿』とは無縁なのか。まっ、何とかやっていこう。


★産経ニュース『【医心伝診】健康寿命に欠かせぬ4つの秘訣』(独立行政法人・地域医療機能推進機構・大阪病院長・西田俊朗氏)、(2022/10/4)、より.
★上記へのリンク https://www.sankei.com/article/20221004-RG36S77TCBIKRMFRSLDLLABJ2I/

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