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【オウム真理教、死刑執行】

 松本・地下鉄両サリン事件などで、29人が死亡して6千人以上が負傷した一連のオウム真理教事件、教祖の麻原彰晃・死刑囚(63)ら7人の死刑が昨日(7/6)午前、執行された。
 当該事件の死刑囚は計13人で、残り6名の執行も近いものと見られる。
 平成7年5月の麻原死刑囚の逮捕から23年。犯罪史上、類を見ない一連の事件は大きな節目を迎えた。

 教団が現在も活動中のロシアでも、この死刑執行が速報された。
 教団は1990年代にロシアでの布教を強化し、一時は約3万人の信者がいた。また、ロシアで武器調達をしていた。2000年にはロシア人の信者グループが、麻原死刑囚の奪還を企てるテロ未遂事件も起こしている。
 ロイター通信などの海外メディアも6日、麻原死刑囚の死刑執行を相次いで速報し、関心の高さを覗わせた。

 オウム真理教の後継団体「アレフ」から分派・独立した、元教団幹部の上祐史浩(じょうゆう・ふみひろ)「ひかりの輪」代表(55)は、麻原らの死刑が執行された昨日6日、東京・霞が関の司法記者クラブで会見をした。
 上祐氏は、7人の死刑が執行されたことについて、「より一層、被害者賠償に努めると共に、アレフの拡大抑止などの事件再発防止に努めていく」と語り、オウムの犯罪については、「私も当時、重大な責任を有していた。被害者・遺族に深くお詫びを申し上げたい」と陳謝。麻原死刑囚に対しては、「特段の思いはない。逆に、麻原死刑囚を批判していたので『裏切り者』と思われ、この10年以上、緊張状態にあった。率直なところ、その緊張感が少し落ち着く」と述べた。

 以前、上祐氏は、「人は自覚して嘘をつくよりも、真実だと思い込んでその通りに動く方が楽です。自己を救世主と位置づけた麻原にも、そうした面があったのではないかと感じています。心理学的には、「空想虚言症」という概念があるのです」、と述べている。
 氏は又、「オウム事件は平成元年に始まって平成30年まで、平成の時代の終わりと共に、アレフが教祖・教え(教材)・教団組織という、宗教団体の要となる三つの要素すべてに於いて、過去の清算を迫られる重要な時期を迎える可能性があります。こうした意味で、オウム・アレフが「平成の宗教」だったという印象を、強くしています」とも述べた。

 氏は更に、「麻原の死刑執行は理論上(オウムの教義上)、殺人を指示・正当化できる権能を有する者がいなくなるという意味で、『オウムによるテロ事件の終焉』だと思います」、とも述べた。
 氏の上記発言からすると、以前、当ブログ【オウム真理教・教祖の死刑執行と、その報復】(2018/02/06)、で記した様な『報復テロ』は有り得ない事となり、又そう願いたい。

●「死刑執行」を告げられたその瞬間、麻原死刑囚は何を思ったのか、もう誰にも分からない。

★産経ニュース『麻原彰晃死刑囚ら7人死刑執行 早川・井上・新実・土谷・中川・遠藤死刑囚』(2018.7.6).
★上記へのリンク http://www.sankei.com/affairs/news/180706/afr1807060006-n1.html

★iRONNA(投稿サイト)、『上祐史浩手記、麻原を「不死の救世主」にしてはならない』(上祐史浩・「ひかりの輪」代表)、(2018/7/6 閲覧).
★上記へのリンク https://ironna.jp/article/9450
等より.


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