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【安倍氏、凶弾に倒れる】

 日本の将来に、暗雲が垂れ込めた。
 日本の針路を指し示す羅針盤であり、エンジンでもあった安倍晋三・元首相。
 その安倍氏が銃撃されて亡くなった。それは、経済政策・安全保障面・歴史認識問題で、日本を引っ張ってきたリーダーを失った事を意味する。
 同時に、日本社会にとってテロが、身近な存在になったという暗い予感すらする。
 選挙応援中の元首相を銃撃する行為は、民主主義の否定そのものである。

安倍氏の実績.
 安倍氏は第1次政権時、占領下に作られた教育基本法を初めて改正し・防衛庁を省に昇格させ・憲法改正に必要な国民投票法を制定した。
 第2次政権以降は、経済政策『アベノミクス』で株価を上げて雇用を創出し・国家安全保障会議(NSC)を設置し・政府の戦略的意思決定を迅速化した。
 更に、集団的自衛権の限定的行使を容認する安全保障関連法を成立させ、緊張が高まる東アジア情勢に対応した。
 また、慰安婦募集の強制性を根拠なく認めた河野洋平・官房長官談話を検証し、米国のトランプ前大統領に、北朝鮮による拉致問題の重要性を説き、米国のこれまでにない関与を引き出した。
 自民党が憲法改正案に「9条への自衛隊明記」を打ち出したのも安倍氏の意向である。
 憲政史上最長の通算3,188日の在任期間を終えた後も、反撃能力(敵基地攻撃能力)の保持や・防衛力の抜本的強化・防衛予算の増額など・で自民党内の議論をリードしてきた。

 若い頃から難病指定の潰瘍性大腸炎に悩まされながら、2度も首相に上り詰めた安倍氏は時折、次のマックス・ウェーバーの言葉を引用していた。
 「断じて挫けない人間。どんな事態に直面しても『それにもかかわらず!』と言い切る自信のある人間。そういう人間だけが政治への『天職』を持つ。」

●お疲れ様でした。


★産経ニュース『安倍氏抜きに語れない日本政治』(2022/7/8)、より.
★上記へのリンク https://www.sankei.com/article/20220708-6DDWNYMCZBOKVGOS577WF7DBNI/

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