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【海洋国家・日本】

『海の日』の由来.
 明治9(1876)年の夏、明治天皇は東北・北海道へ巡幸し、帰京の際、灯台巡視船『明治丸』に乗船した。
 当時の灯台は有人で、人里離れた断崖などにあった。その灯台守に日用品を届けたのが灯台巡視船だった。
 明治天皇が灯台巡視船に乗船したのは、海の安全を守る灯台守の任務の重要性を思っての事だろう。
 同年7月20日、お召艦の栄に浴した明治丸は横浜港に無事帰着し、この日の意義が語り継がれた。
 昭和16年、この日(7/20)は『海の記念日』と定められた。平成8年からは、国民の祝日となった。それが『海の日』だ。海の恩恵に感謝し、海洋国家・日本の繁栄を願う日である。
 後、3連休を増やすハッピーマンデー制度により、2015年から7月の第3月曜日が海の日となった。

嫌らしい国、中国.
 ところで、我が国が有する領海と排他的経済水域(EEZ)は、計約447万平方キロメートルに及び、世界第6位だ。
 この様に広大な海域の安全を確保し、持続可能な形で活用する責務がある。
 ところが、警戒すべき点がある、中国の動きだ。
 中国の調査船が、しばしば我が海域に出没し、今年6月、沖縄・石垣島北方の海底を試掘した疑いがある。
 現場周辺は日本のEEZ内で、日本側の調査により、豊富な海底資源の可能性が指摘されていた。それを中国が奪おうとしている。政府は断固抗議すると共に、再発防止へ万全の策を採るべきだ。

海洋国家・日本.
 他にも、日本のEEZ内には有望な海底資源が複数確認されている。
 小笠原諸島の南鳥島南方には、コバルトリッチクラストと呼ばれる鉱物が分布しており、令和2年7月、日本が世界で初めて試掘に成功した。
 豊富な海底資源は、日本を資源大国へ導くに違いない。国を挙げて保全と開発に取り組むべきだ。
 その機運を高めるために海の日がある。ハッピーマンデーなどと浮かれている場合だろうか。
 海の国家に生きる民としての意識を高めよう。その一歩として、海の日を本来の7月20日に固定化してはどうか。


★産経ニュース『【主張】海の日 本来の「守る」意識高めよ』(2022/7/18)、より.
★上記へのリンク https://www.sankei.com/article/20220718-Y5TB2VCI2VJ4TOWO3Z7I2AP7QM/

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