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【健康のため、立ち上がろう】

座りっぱなしで、死亡リスク増大.
 「座っている時間が長いと不健康になり、寿命が短くなる。健康で長生きしたいのであれば、今すぐ立ち上がり、座る時間を短くするのが重要」、と早稲田大学・スポーツ科学学院の岡浩一郎・教授は提唱する。
 2011年、豪州・シドニー大学が行った調査によると、長時間座り続けた場合、癌などによる死亡リスクが高くなる事が分かった。
 また、同じく豪州・メルボルンにある『ベイカー心臓病・糖尿病研究所』が、「座ったまま1時間テレビを視聴する毎に、余命が22分縮まる」、との研究結果を発表した。それによれば、一日5時間、座ったままでテレビを視聴していたら、一年で670時間も余命を削る事となる。

何故、リスクが増大?
 では何故、座り過ぎが死亡リスクに繋がるのか? キーワードは『筋肉』。
 座ったままでいると、エネルギー消費量が少なくなり、運動不足からメタボ状態になる。メタボは糖尿病・動脈硬化・癌のリスクを引き上げてしまう。また、代謝機能が落ち、肥満にもなり易い。

 脹ら脛は第2の心臓と言われ、下肢の血液を心臓に押し戻す働きもある。
 座りっぱなしだと、脹ら脛の血液循環ポンプ機能が働かず、下肢の血液粘性が高まって血栓ができ易くなり、また、心臓への負荷も増大する。その結果、心筋梗塞や脳卒中といった、心血管疾患のリスクが高まる。

対策.
 有酸素運動は健康に良いので、先ずは運動すること。その上で、『座っている時間を減らす事』と『こまめに立ち上がる事』の実践が大切。
 実際、30分に一度立ち上がる事が健康に繋がる、という研究結果がある。昨年、米国コロンビア大学から興味深い報告があった。それには、「座りっぱなしの時間が減るにつれ、早期死亡リスクが減少していた」、とあった。肝心なのは、できれば30分に一度、少なくとも1時間に一度は立ち上がり、意識的にブレイクを取ることだ。

 座りっぱなしの弊害を防ぐために歩くのも良い。歩く際に注意する点は、
●高齢になると、背中周りの筋力が落ち猫背になる。猫背の姿勢で歩くと、視線が下がり、歩幅が狭ばり、歩隔(両足の間隔)が広がり勝ちになる。所謂『ガニ股』・『ヨタヨタ歩き』になってしまう。
●それを防ぐため、背筋をピンと伸ばし、良い姿勢を意識して歩こう。そうすれば、普段は使わなかった筋肉も使える様になる。更に、手を意識して後ろへ振る様にすると、自然と歩幅が広がり、歩く速度も上がる。
●小さな動作でいいから、毎日、何度も何度も繰り返すこと。それが健康で長生きをするためのコツである。

 「週刊文春」の当該号には、椅子に座ったまま出来る『高齢者向け、下半身エクササイズ』(2例)が紹介されている。必要とあらば、参考にされると良いだろう。

* * *

 当方は一日の大半、パソコン・テレビ・机に向かって過ごしている。つまり、殆ど椅子に座りっぱなしの生活だ。
 そんな生活を20年以上続けていた2~3年前から、歩き方がぎこちなくなってきた。当初は、「頸椎の具合と歳のせいだろう」、と余り気にしなかった。しかし最近、ぎこちなさが目立ってきた。そんな状況で今回の記事を目にし、『健康のため、立ち上がろう』、と痛感した。


★「週刊文春」(10/11号)『「座る」が寿命を縮める』、より.

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