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【米国も激怒、文在寅の背信と二枚舌】

アメリカも『韓国疲れ』
 日本では今、「韓国にはもう、うんざり」・「韓国よ、程々にせよ」・「韓国とは、とても付き合いきれない」、と韓国への疲労感でイッパイ。
 日本だけではない。実は今、この疲労感がアメリカでも蔓延している。
 アメリカは現在、北朝鮮の核兵器を完全廃棄させるため、韓国との連携を保持せねばならない。ところが韓国は、口先ではアメリカに同調しているものの、一方では、その反対方向へと歩んでいる。
 文在寅(ムン・ジェイン)大統領の二枚舌、つまり、アメリカに同調するような・しないような・曖昧な・騙すような態度にイライラしての『韓国疲れ』なのだ。
 アメリカは、韓国との決定的な対立避けたいので、韓国への不満が幾ら募っても我慢するしかない。だから、アメリカのイライラは更に高まる。

文氏の背信.
 文政権も表面では、アメリカの認識に同調している。米韓同盟の重要性や在韓米軍の効用も、言葉の上では蔑ろにはしていない。北朝鮮への経済制裁の効果も認めている。
 ところが、文政権の実際の行動は、アメリカの北朝鮮への脅威認識に背を向け、それを脅威と見做さない様な動きを、次々と取っている。アメリカに対する背信行為だ。
 文政権が進める軍事・経済両面での宥和政策は、北朝鮮の非核化が進まない中、北朝鮮が切望する韓国との軍事的緊張緩和や、経済交流ばかりを進めてしまう危険な動き、とアメリカは注視している。

文氏への不信.
 文政権への不信は、トランプ政権以外からも表明されている。アメリカに於けるアジア報道の大御所が、「韓国の文政権は、北朝鮮との融和だけを優先し、アメリカが求める北朝鮮の非核化を真剣に考えておらず、トランプ政権内外では、文政権に反対する韓国内の保守派への期待が、急速に高まってきた」、と述べている。
 また、アメリカに於けるアジア報道の最長老であるドナルド・カーター記者は、「韓国は現在、文大統領がトランプ政権の北朝鮮非核化という大目標に背を向ける形で、金正恩(キム・ジョンウン)政権への経済協力などの宥和政策を進めており、結局は、トランプ政権の政策を骨抜きにしている」、という趣旨の文氏批判をしている。

洗脳教育.
 アメリカに於ける文政権への不信は党派を超え、民間にまでの広範囲に及んでいる。その実例として、文政権による“洗脳教育”が挙げられる。
 文政権が自国の教科書で、北朝鮮の人権弾圧や、朝鮮戦争での韓国への侵攻を曖昧にし始めた。これは北朝鮮による残虐行為を、韓国の新世代から隠すための洗脳教育だと非難している。
 韓国の新教科書新内容に基づく朝鮮戦争への認識は、侵略的な独裁国家・北朝鮮が韓米軍に戦争を仕掛け、250万もの犠牲者を出した歴史的事実を無視するに等しい。アメリカ国民の朝鮮情勢に関する認識や価値観を否定する事に繋がる危険なものである。
 ワシントンの民間主要研究所『AEI』(アメリカン・エンタープライズ・インスティテュート)が、今後、正面からこの教科書問題を取り上げた場合、アメリカに於ける文政権への批判は、大きな広がりを見せる事になるだろう。

米韓同盟解消?
 米韓両国のこうしたギャップは、微妙な形で米韓同盟の在り方にまで及んでいる。
 アメリカは、北朝鮮の非核化という切迫した課題に対処せねばならないため、米韓同盟の維持に揺らぎはない。
 ところが、韓国では時々、「いずれ、米韓同盟は解消」との声が挙がる。
 韓国で挙がるこうした声は、トランプ政権のみならず、議会・超党派の東アジア政策現状維持派をイライラさせる。国際戦略問題の権威、エドワード・ルトワック氏は、韓国の安全保障政策の一貫性欠如を取り上げ、『無責任国家』と断じている。

再び『韓国疲れ』
 要するに、今の文政権下の韓国は、アメリカには何とも付き合いにくく疲れる相手なのだ。だがトランプ政権にとり現状では、正面から文政権非難や米韓同盟への疑問を表明する訳にはいかない。そのため、『韓国疲れ』が更に深まる。
 そもそもアメリカで、『韓国疲れ』(Korea fatigue)という表現を初めて使ったのは、2015年、韓国の釜山(プサン)国立大学のロバート・ケリー准教授(アメリカ人、政治学者)だった。ケリー氏は、『韓国疲れ』を、「韓国が戦時の問題で、日本に果てしのない謝罪を要求する事に疲れ切った状態」、と説明する。
 アメリカは、日本と韓国に未来志向の協力を切望する余り、この『韓国疲れ』に感染してしまったと言う。

『韓国疲れ』=『日本支持』
 韓国最高裁の『徴用工判決』について、アメリカ政府の正式なコメントはない。しかし断定はしていないものの、「非は韓国側にあり、その基盤は法治国家・主権国家をしての責任の欠落だ」、と婉曲的に批判している。
 スタンフォード大学の東アジア研究所のダニエル・スナイダー研究員は、「朝鮮半島情勢や中国の動向からして、アメリカや同盟諸国が団結し、効果的な対処が不可欠なこの時期に、日韓両国が離反しかねない動きが起きた事は極めて不運だ。その点、韓国政府の判断に強い疑問の念を感じる」、と述べている。
 スナイダー氏は、アメリカでも有数の朝鮮半島専門の研究者であり、日韓の歴史問題では韓国側の主張を支持し、日本には厳しかった。そのスナイダー氏が今回、明確に韓国最高裁の判決を批判している。
 若しかしたら、アメリカの『韓国疲れ』は、日本への支持を微妙に増していく効果があるのかも知れない。

★「WiLL」(3月号)『米国も激怒 文在寅の背信と二枚舌』(産経新聞ワシントン駐在客員特派員・古森義久氏)より.

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