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【新たな元号『令和』】

新元号『令和』
 新元号は『令和(れいわ)』、と発表された。
 新元号『令和』の典拠は、万葉集の梅の花の歌三十二首の序文にある、『初春の令月(れいげつ)にして/気淑(きよ)く風和(やわら)ぎ/梅は鏡前(きょうぜん)の粉(こ)を披(ひら)き/蘭(らん)は珮後(はいご)の香(こう)を薫(かお)らす』。

『令和』に込められた願い.
 万葉集は、1200年余り前に編纂された日本最古の歌集であると共に、天皇や皇族、貴族だけでなく、防人や農民まで幅広い階層の人々が詠んだ歌が収められ、我が国の豊かな国民文化と長い伝統を象徴する国書。
 悠久の歴史と薫り高き文化、四季折々の美しい自然、厳しい寒さの後に春の訪れを告げ、見事に咲き誇る梅の花のように、明日への希望と共に、それぞれの花を大きく咲かせる事ができる、そうした日本でありたい、との願いが『令和』には込められている。

元号は、日本人のアイデンティティー.
 来月5月1日、皇太子殿下の天皇即位と共に改元が行われ、平成から令和の時代へと移る。これまで日本史の中で、1300年以上に亘って247の元号が定められてきた。現在、世界で元号制度を保ち続けているのは日本だけ。
 生活習慣が欧米化して久しく、国内外で広く普及している西暦が暮らしに浸透している現在、日本人が世界で唯一、元号を使い続ける意義とは何なのか。

 元号は古代中国が起源とされ、「皇帝は時間をも支配する」という考えに根差している。『大化の改新』で知られる大化から元号を導入した日本でも、天皇の権威を高めるために用いられた。
 しかし元号制定は、単に権威に絡んだものだけではなく、平和や人々の幸福を願うという意味合いもある。このため、改元を皇位継承時に限る『一世一元』制が採用された明治以前は、天災・疫病・戦乱の度に改元が行われている。
 これまで、「文永・弘安の役」・「建武の新政」・「明治維新」など、歴史の転換点や重大な出来事を元号に絡めている。元号は日本人の足跡そのものである。普段、何気なく使ってきた元号の意義を考える事は、日本人のアイデンティティーを見つめ直す事にも繫がろう。

 新元号について宮内庁は、昨日1日、天皇陛下には山本信一郎・長官が、皇太子殿下には西村泰彦・次長が、それぞれ報告された。「皇太子殿下には、和(にこ)やかにお聞き届け戴いた」との事。

★産経ニュース『【新元号】菅長官記者会見全文「令和は梅の花の歌 序文から引用」』(2019.4.1)、
★上記へのリンク https://www.sankei.com/politics/news/190401/plt1904010020-n1.html

★産経ニュース『【新元号】首相談話全文「希望とともに花咲かせる日本でありたい」』(2019.4.1)、
★上記へのリンク https://www.sankei.com/politics/news/190401/plt1904010023-n1.html

★産経ニュース『【新元号】日本人のアイデンティティー見つめ直す機会に』(2019.4.1)、
★上記へのリンク https://www.sankei.com/politics/news/190401/plt1904010015-n1.html
より.


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