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【気狂いに刃物】

『核攻撃』動画.
 中国の軍事研究集団(民間)が、「日本が台湾有事に軍事介入すれば、中国は直ちに核攻撃を日本に加えるべきだ」、との動画。
 中国政府の公式見解ではないものの、米国は改めて、中国への警戒を強めている。

その意図と内容.
 中国の民間の軍事研究チャンネル『六軍韜(とう)略』は7月11日、『核攻撃での日本平定』と題する動画を一般向けの広範なサイトに載せた。
 約6分のこの動画は、「もし日本が、台湾での有事に少しでも軍事介入すれば、中国は直ちに日本に核攻撃を仕掛け、日本が無条件降伏するまで核攻撃を続ける」、というもの。
 同動画は、「日本では、安倍晋三・前首相や菅義偉・首相が進める、極右反中路線・新軍国主義が蔓延し、中国に戦争を宣言する国民的な基礎(?)を固めた」と述べ、核攻撃の際には、尖閣や沖縄も奪回すると宣言している。
 動画では、中国の核兵器爆発・核ミサイル発射・日本の原爆被害の痕跡まで描いている。

『先制不使用』など何のその.
 だが中国政府は1964年に核兵器保持を宣言して以来、戦争でも、最初に核兵器は使用しないという『先制不使用』の方針を表明している。だから非核国への核攻撃もしない事になっている。
 この点、『六軍韜略』は日本が中国を2回も侵略し、なお攻撃を意図しているからとして、「日本は例外だ」と言明している。この動画は2日間で約200万のアクセスを記録したという。
 日本核攻撃論が、中国当局の方針ではないとしても、共産党独裁下での此の様な発信は、当局が監視・管理している。従って、政権が暗に認めた日本への核威嚇だとも言えよう。

『核の傘』
 この動画の発表は、多数の米国メディアでも詳しく報道された。日本への核の威嚇や攻撃には同盟国の米国が拡大核抑止、つまり『核の傘』で抑止や報復をする態勢を誓約している。だからこの動画は、米国の中国研究者たちの注意を即刻喚起した。
 中国の対外戦略の専門家ロバート・サター氏は、「中国の日本への核攻撃は米国との全面的な核戦争をも意味するから、この動画の様に簡単に動ける筈はないが、日本としては、中国のこうした傾向は十二分に懸念すべきだ」、と述べている。

●『気狂いに刃物』だな。


★産経ニュース『【あめりかノート】中国の対日核威嚇に警戒を』(ワシントン駐在客員特派員・古森義久氏)、(2021/7/19)、より.
★上記へのリンク https://www.sankei.com/article/20210719-T2VGJLEWFBI7DHDOG4X5WTSP3M/

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