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【北、崩壊の兆し】

 最近、金正恩(キム・ジョンウン)委員長の外交が精彩を欠いている。“制裁の全面解除”を期待した先の米朝首脳会談(ハノイ)でも、「核を差し出せ」、とアメリカ迫られる始末。ハノイから帰国後、正恩氏の泥酔する姿が目撃されている。
 また、先月行われた露朝首脳会談でも、大した成果は無かった。
 そんな金王朝に、明るい未来が描けなくなったのか、北朝鮮・特権層に崩壊を意識した動きが見られ、関係各国の関心が集まっている。

崩壊への蠢き.
 中朝国境の河川・鴨緑江(アムノッカン)を挟んだ中国側に丹東という都市がある。
 最近、丹東を有事の際の脱出口と見ている北朝鮮の幹部らが、現地の銀行に秘密口座を開設する動きが目立っている。北朝鮮人民が、外国で得た収益を北朝鮮に送金する際、故国の特権層がその一部を横領し、自分達(特権層)の口座に入金し、蓄財している。
 中国は北朝鮮の特権層が、既に中国内陸部に避難先を確保している点を把握している。だが、把握しているにも拘わらず放置したまんま。
 西側情報筋によると、「中国は、丹東に多数の情報機関員を送り込み、北朝鮮が崩壊した際、その動きをキャッチする体制を築いているようだ。また、北朝鮮からの脱出者を保護するか拘束するなどし、ポスト正恩政権に対して有益となるカードを確保する狙いがあるのでは?」、と見ている。情勢は、水面下でダイナミックに動いている。

* * *

 決裂した『ハノイ・米朝首脳会談』からの帰路、金委員長はご不快の極みだったという。対米交渉を担当した北朝鮮外交官の身の危険を察知したアメリカが、「担当者を粛正(処刑)しないように」と伝えたらしい。担当者は解任されたというが、その後の消息は分からない。
 先月、ウラジオストックでの露朝首脳会談からの帰路も、金委員長はご不快だった様子。直後、ロシアを担当していた北朝鮮外交官が、外国(フィンランドだったか)に亡命したという(BSフジ『プライム・ニュース』にゲスト出演していた櫻井よしこ氏談)。
 推測だが、アメリカ担当の同僚外交官の末路を知っているロシア担当の外交官が、金委員長が怒っている事から身の危険を察し、国外へ逃亡したのではないか。
 金委員長は、物事が思い通りに行かなかった場合、担当者を処刑する傾向にある。これでは付いて来る人が居なくなり、何れ、金王朝は崩壊への道を辿る事になるだろう。

 そうそう、「文在寅は仲介役にあらず」とか、「ボルトン(米大統領補佐官)は間抜け面」と悪態をつきまくっている崔善姫(チェ・ソンヒ)女史(北朝鮮の第1外務次官)、その表情はまるで『鉄仮面』。先日めでたく昇進したというが、いつ粛正されるか分からない、とのストレスから来る『鉄仮面』だろう。ご同情申し上げる。


★産経ニュース『【加藤達也の虎穴に入らずんば】北エリートも崩壊を意識か 丹東に秘密口座』(2019.5.13)、より.
★上記へのリンク https://www.sankei.com/world/news/190513/wor1905130010-n1.html

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