【「地熱発電」、クリーンな国産エネルギー】
東日本大震災・原発事故から7年。原発の復旧には、未だ難題が残されている。
その様な状況下、安定的に発電する純国産のクリーンエネルギーとして注目されているのが「地熱」。
日本の地熱資源量は2300万kwで、米国(3900万kw)、インドネシア(2700万kw)に次ぐ世界第3位の地熱資源大国である。
しかし、豊富な資源があるにも拘わらず、利用は余り進んでいない。地熱発電の設備容量は、合計約52万kwで世界第10位に甘んじている。今後の利用拡大が望まれる。
現在、「山葵沢(わさびざわ)地熱発電所」(出力4万2000kw、秋田県湯沢市)の建設工事が、着々と進められている。
予定通りにいけば東京五輪・パラリンピックの前年に、国内で23年ぶりになる、1万kw超の大規模地熱発電所が稼働することになる。
地熱発電の仕組み
日本は、110もの活火山がある世界有数の“火山国家”である。
火山地帯の地下 数km~十数kmには「マグマ溜まり」があり、約1000℃で周囲の岩石や地表から浸透してきた水を熱している。加熱された水は高温の蒸気や熱水となり、水を通しにくい岩盤の下などに溜まる。その蒸気や熱水が溜まっている場所を地熱貯留層(地下約1000~3000m)という。
その地熱貯留層まで井戸を掘って高温・高圧の蒸気や熱水を取り出し、そのエネルギーでタービンを回して発電するのが地熱発電。
低炭素化社会に向けて地熱発電の果たす役割
地熱発電は、発電所の建設から運転・発電所解体までのライフサイクルにおけるCO2の総排出量が極めて少なく、地球温暖化対策として効果的な電源といわれている。
加えて、昼夜・天候を問わず24時間、安定的に発電でき、設備利用率が平均約70%と極めて高いことから地熱発電には、純国産エネルギーによる基幹電源としての期待も大きい。
ただ、国内の地熱資源の8割は、規制が厳しい国立・国定公園内にあり、地熱利用が進まない要因になっていた。国は、自然環境に影響を与えないことを条件に、国立・国定公園内での規制を緩和し、地熱発電開発を後押ししている。
エネルギー自給率が約8%と低い日本で、環境や地域と共生した山葵沢・地熱発電所が稼働することの意味は大きい。
★産経ニュース『2019年運転開始へ クリーンな国産エネルギーに期待高まる Jパワー参画「山葵沢地熱発電所」の建設着々!』(2018.2.19)、より.
★上記へのリンク http://www.sankei.com/life/news/180219/lif1802190001-n1.html
その様な状況下、安定的に発電する純国産のクリーンエネルギーとして注目されているのが「地熱」。
日本の地熱資源量は2300万kwで、米国(3900万kw)、インドネシア(2700万kw)に次ぐ世界第3位の地熱資源大国である。
しかし、豊富な資源があるにも拘わらず、利用は余り進んでいない。地熱発電の設備容量は、合計約52万kwで世界第10位に甘んじている。今後の利用拡大が望まれる。
現在、「山葵沢(わさびざわ)地熱発電所」(出力4万2000kw、秋田県湯沢市)の建設工事が、着々と進められている。
予定通りにいけば東京五輪・パラリンピックの前年に、国内で23年ぶりになる、1万kw超の大規模地熱発電所が稼働することになる。
地熱発電の仕組み
日本は、110もの活火山がある世界有数の“火山国家”である。
火山地帯の地下 数km~十数kmには「マグマ溜まり」があり、約1000℃で周囲の岩石や地表から浸透してきた水を熱している。加熱された水は高温の蒸気や熱水となり、水を通しにくい岩盤の下などに溜まる。その蒸気や熱水が溜まっている場所を地熱貯留層(地下約1000~3000m)という。
その地熱貯留層まで井戸を掘って高温・高圧の蒸気や熱水を取り出し、そのエネルギーでタービンを回して発電するのが地熱発電。
低炭素化社会に向けて地熱発電の果たす役割
地熱発電は、発電所の建設から運転・発電所解体までのライフサイクルにおけるCO2の総排出量が極めて少なく、地球温暖化対策として効果的な電源といわれている。
加えて、昼夜・天候を問わず24時間、安定的に発電でき、設備利用率が平均約70%と極めて高いことから地熱発電には、純国産エネルギーによる基幹電源としての期待も大きい。
ただ、国内の地熱資源の8割は、規制が厳しい国立・国定公園内にあり、地熱利用が進まない要因になっていた。国は、自然環境に影響を与えないことを条件に、国立・国定公園内での規制を緩和し、地熱発電開発を後押ししている。
エネルギー自給率が約8%と低い日本で、環境や地域と共生した山葵沢・地熱発電所が稼働することの意味は大きい。
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★産経ニュース『2019年運転開始へ クリーンな国産エネルギーに期待高まる Jパワー参画「山葵沢地熱発電所」の建設着々!』(2018.2.19)、より.
★上記へのリンク http://www.sankei.com/life/news/180219/lif1802190001-n1.html