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【『テレパシー』実現か】

明けまして おめでとうございます。 本年も どうぞ宜しくお願い申し上げます。

 さて、脳と脳を通信で接続し、考えた事をテレパシーの様に伝える研究が、昨年、日本で始まった。SFの話ではない。政府が進める国家プロジェクトだ。

脳から脳へ情報を直接伝える.
 脳から脳へ情報を直接伝える技術を、2050年に実現させるという。
 革新的な研究として、大型の予算を投じる内閣府の『ムーンショット計画』の一つに選ばれた。関連予算は30億円。大学・国の研究機関・ベンチャー企業の研究者らが参加している。
 脳の信号を埋め込み型の電極で検知し、人工知能(AI)で意図を解読してインターネットで伝送し、これを別の人が受信し、電気的な刺激などによって脳内に取り込み、発信者の意図を知る仕組みだ。

 このプロジェクトは、会話ができない難病患者の意思伝達を支援するのが目的だ。
 だが、言語を介して知識や思考を共有してきた人類は、『脳の共有』によって新たな知性を獲得しつつあるとも言えよう。

ブレーン・ウォーズ.
 テレパシーが最も早く実現する可能性があるのは軍事分野だ。
 人間の脳は、陸海空・宇宙・サイバー空間に次ぐ『第六の戦略領域』として近年注目されており、米国や中国が多額の予算を投じて研究を進めている。
 こうした技術の登場で、脳は『新たな戦場』となり、近い将来、脳の操作や制御による『ブレーン・ウォーズ(脳の戦い)』の時代が来るだろう。

自律性の侵害・倫理的な課題.
 脳の操作は人類、に計り知れない革新をもたらす可能性を秘める半面、多くの倫理的な課題がある。
 まず懸念されるのは、考えている事を勝手に読み取られる『マインド・リーディング』だ。究極のプライバシーである心の中が侵され、個人の監視や支配に悪用される恐れがある。
 独裁国家が思想統制に利用する可能性も否定できない。
 科学哲学が専門の信原幸弘・東京大名誉教授は、「脳とAIの融合によって、人間の自律性が侵害される恐れがある」、と警鐘を鳴らす。
 脳情報の倫理的なガイドラインを作る動きもあるが、技術の急速な進歩に議論が追い付かない側面がある。軍事分野で各国の利害が交錯し、国際的な合意形成は難しい。
 脳情報のテクノロジーを未来にどう生かすのか。それは「いかに生きるのか」、という人類に突き付けられた根源的な問いでもある。


●『倫理面での対策』を慎重に。さもないと、問題発生の可能性あり。


★産経ニュース『【テクノロジーと人類】(3) つながる脳と脳 テレパシー現実味』(2022/1/2)、より.
★上記へのリンク https://www.sankei.com/article/20220102-VXDZNP3CWFIRPKTQP6CGGG35AQ/

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