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【2025年、日本でオーロラが見られるかも】

オーロラ.
 オーロラは、太陽から吹き付けるガス(太陽風)に含まれる電子が、地球の磁力線に沿って北極や南極の高緯度地域の上空に降り注ぎ、大気中の粒子と衝突して発光する現象。
 太陽活動が活発になると、地球の磁場を大きく乱す『磁気嵐』が発生し、日本でもオーロラが観測される事がある。その頻度は数十年に一度程度だ。
 太陽活動が極大になるであろう2025年頃、日本でもオーロラが見られる可能性がある。
 実は今から約65年前、オーロラが青森上空まで下り、広島や山口でも観測されていた。通常よりも多様な色彩だったという。

1958年の巨大磁気嵐とオーロラ.
 太陽活動は約11年周期で増減を繰り返しており、特に巨大な磁気嵐が起きた1958年2月には、日本の広い範囲でオーロラが観測された。
 当時、地球物理学の研究を行う『国際地球観測年』でもあり、日本各地で多くの国民がオーロラを観測した。
 興味深いのは観測された色だ。1957年と1958年のオーロラは、日本の様な低緯度でよく観測される赤だけでなく、黄・オレンジ・紫などの色もあった。
 オーロラの色は、地球大気に降り注ぐ電子が持つエネルギーの大きさによって決まる。電子のエネルギーが小さければ赤く光り、中程度では緑、大きいと青や紫に輝く。

将来に資するため、記録を残そう.
 巨大磁気嵐は、1989年3月にカナダで起きた、約9時間もの停電の様な大きな被害をもたらす。電子機器に強く依存している現代では、更に甚大な経済損失が懸念される。
 名古屋大などからなる研究チームの早川尚志・特任助教(太陽地球物理学)は、「巨大磁気嵐の事例をより正確に理解する事は、将来の減災にも役立つ。もしオーロラを目撃したら、観測時刻・位置・色などの情報も記録に残して欲しい。将来の科学研究の大きなヒントになるかも知れない」、と呼び掛けている。
 今回の研究について、国立極地研究所の片岡龍峰・准教授(宇宙空間物理学)は、「(1958年、)あちこちで色々な色が見えていた報告例などは興味深い。巨大磁気嵐が起きた当時の関連資料を少しでも多く集めて、その実態を明らかにしていく事は、将来必ず起こるであろう、もっと大きな磁気嵐への対策の一つとして必要だ」、と話している。

●2025年のオーロラ、ぜひ見たい。


★産経ニュース『【びっくりサイエンス】日本でまたオーロラ見られるか 前回は広島でも観測』(2022/1/8)、より)、
★上記へのリンク https://www.sankei.com/article/20220108-AAMGNQ45UJJS3IWY3MTVFKNJEU/

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