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【『揺れないベッド』完備の高速バス】

 長距離を走る高速バスの快適性を損なっている揺れを、快適な乗り心地にできないだろうか。
そこで、揺れが気にならないベッドを備えた『快適に眠れる』バスの出現。
 アメリカ企業による新規のバス運行システムが、アメリカの都市間交通に革新をもたらすか、注目されている。

 2017年7月に創業した、バス運行会社『キャビン』(Cabin)は、体を真っ直ぐにして横たわれる2段ベッドを備えたバス(車長45フィート、約14m)を、サンフランシスコとロサンジェルス間で運行するサービスを始めた。Cabinはこのバスを『走るホテル』と呼んでいる。
 サンフランシスコ~ロサンジェルス間は、飛行機だと僅か1時間20分で移動できる距離である。しかし、空港への行き来や、搭乗も含む4時間を窮屈なシートに座って過ごすより、移動に8時間かかっても、ぐっすり眠れる方を選ぶ人が多いだろう。

揺れが気にならないベッド.
 道路状況と睡眠のメカニズムに関する調査で、乗客は座った姿勢であれば、振動を2時間半まで我慢できるが、横になっている時は、5分しか耐えられない事が判明した。
 その問題を解決したのが、可動式サスペンション方式のベッドを完備したバスだ。
 バスに設置したベッドに加速度センサーを取り付け、どの振動を打ち消すべきかをリアルタイムで算出する。1台のベッドに対して2つの加速度計(車の加速ではなく、上下の振動を測定するセンサー)を取り付けている。
 そうしてCabinは、小型コンピューターや、既製のエアクッション装置などを利用してベッドを素早く上下させ、走行中の振動を吸収する装置を開発した。

 現在、このシステムにはベッドを上下させる機能しかなく、乗客は急ブレーキや急ハンドルによる振動を感じてしまう。しかし、急ブレーキや急ハンドルの少ない高速道路での走行が殆どなので、リニア・モーターカー並みの乗り心地となるだろう。

 日本でも、この様な『夢の高速バス』の運行が望まれる。


★産経ニュース(WIRED)『高速バスに「揺れないベッド」があれば、旅はもっと快適になる』(2018.11.26)、より.
★上記へのリンク https://www.sankei.com/wired/news/181125/wir1811250002-n1.html

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