SSブログ

【元慰安婦、『反日団体』を痛烈に非難】

反日団体『挺対協』
 元慰安婦のリーダー的存在だった沈美子(シン・ミジャ.2008年に84歳で死去)は、「挺対協は慰安婦のために募金をしています。しかし、そのお金の全てを挺対協は横取りしています。被害者のハルモニ(お婆さん)達を食い物にしているのです。挺対協は、お金がどれだけ入っているのか、ハルモニの前で明らかにすべきです」、と述べていた。
 『挺対協』とは、『韓国挺身隊問題対策協議会』の略、現『日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯』で、慰安婦への支援を目的とする市民団体。政権に対して絶大な発言力を持っている。

『日韓合意』
 2015年12月、『日韓合意』が締結された。
 日韓合意では、慰安婦問題は最終的かつ不可逆的に解決されたとなっている。日本から元慰安婦へ、一人当たり約2,000万円、亡くなった元慰安婦の遺族には故人一人につき約300万円が支給される事となり、多くの元慰安婦に感謝された。
 ところが、「最終的かつ不可逆的に合意」してから3年、左派の文在寅(ムン・ジェイン)が大統領に就任した途端、「日韓合意は、被害者の声が十分に反映されていない」、として合意を事実上破棄。

 その支給金について挺対協などは、「お金を受け取るな」と口出ししたが、言う事を聞く元慰安婦は少なかった。何故ならば、数多の元慰安婦は挺対協の活動には無関係だったから。結果的に、合意時に生存していた元慰安婦47のうち34人(72%強)が日本からの支給金を受け取った。
 挺対協の活動に積極的な元慰安婦は数名程度で、むしろ、多くの元慰安婦はサイレントマジョリティーなのだ。
 これは、文大統領の見解とは正反対の意味で、「(政府・挺対協には)被害者の声が十分に反映されていない」、という事実を示している。

元慰安婦と挺対協.
 この記事を書いた「週刊文春」の赤石記者が韓国を訪れたところ、元慰安婦が日本語で、「日本人には悪い事もされたけど、助けてくれたのも日本人だった。慰安婦問題が、韓日問題のトゲになってはいけない」と言ってきた。中には、「日本は謝れ」と言い募る者もいるにはいたが。
 韓国での取材中、記者は冒頭の沈美子の存在を知った。沈美子は、冒頭に記した「挺対協は慰安婦を食い物にしている」とした他、次の様にも訴えている。「挺対協ナンバー2の池恩姫(チ・ウンヒ)は13年間、詐欺行為を働いている。『野蛮な日本に奪われた人権を回復する』と口にしながら国民を騙した。挺対協とナヌムの家(元慰安婦たちとボランティアが共同生活する施設)とメディアは癒着しており、彼らに元慰安婦は殺されている(黙殺?)」と。
 沈美子は32名の元慰安婦を集めて「世界平和無窮花会」(世界平和を希求する生け花の会)を組織し、独自の活動を開始した。
 その活動の目的は、裁判を通じて、元慰安婦を食い物にしている運動団体の解散、運動の資金源である募金の中止や、毎週水曜日、日本大使館前で行われる抗議デモ『水曜デモ』の禁止だった。
 挺対協にとって慰安婦とは一体何なのか、ここに一つのエピソードを示しておく。
 挺対協には、梨花女子大出身者が数多いる。そこで、挺対協に梨花女子大出身の慰安婦の可能性を質したところ、「梨花女子大には、そんな人はいません! 」、と言下に否定された。挺対協は慰安婦を見下しているのだ。だから挺対協は元慰安婦を利用し、犠牲にすることも厭わない。

元慰安婦の真意.
 慰安婦の象徴である金学順(キム・ハクスン)。彼女は1991年、慰安婦を名乗り出て、慰安婦問題を韓国々内に周知させた人物だ。
 金学順の知人が、その名乗り出た背景を次の様に語っている。「金学順は名乗り出れば、恋人だった日本兵に再会できるのではないか、という淡い期待を抱いていた。また、亡くなる前には、『日本のお金で、元慰安婦が住める施設を作りたい』と語っていたという。彼女の墓碑には『日本の基金は受け取るな、と遺言した』と刻まれているが、無理矢理に言わされたか、後に創作されたのはないか。」

 挺対協を非難していた沈美子は遺言に、「解決に向けて日本も努力しているのに、水曜デモ(毎週水曜日、在韓日本大使館前で行っている抗議デモ)はハルモニを利用して韓日関係を悪くしようとしている悪い行いだ。それは慰安婦の立場を落とすことでもあり、国際的にも恥ずかしい行為だから止めるべきだ」、とある。

 「反日活動と言う終わりなき闘いに“従軍”させられている元慰安婦。彼女達の“真の声”に耳を傾けない限り、この問題を解決する日は来ないだろう」、とこの記事は締め括られている。
(敬称略)
●慰安婦の象徴である金学順が、恋人だった日本兵との再会という淡い期待を抱いていたとのこと、印象的だった。

★「週刊文春」(1/3・10新年特大号)『慰安婦に活動停止を要求された「反日団体」』(「週刊文春」記者・赤石晋一郎氏)、より.

nice!(1)  コメント(160) 

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。