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【最近の、中国若者かたぎ】

躺平主義.
 『躺平(とうへい)主義』や『躺平族』、という新造語が中国で流行語となっている。“躺平”という言葉は“横たわる”という意味で、つまり『躺平主義=横たわり主義』。その意味するところは、「頑張らない・競争しない・欲張らない・最低限の消費水準の生活に満足し・心静かに暮らす」という事。
 『横たわり主義』は今、多くの若者が志向する流行の生き方となっていて、『躺平族』の大量出現が注目の社会現象となっている。
 『横たわり主義』を徹底的に貫くべく、『不恋愛・不結婚・不就職』、という『三不主義』を宣言し、実践する若者も続出。

政権の焦り.
 この様な現象の出来に対し、政権は焦っている。これからの働き手となる若者が、「仕事を頑張らない。最低限の消費で満足する」となると、中国経済の生産性が大きく低下し、消費の萎縮を招いて経済の衰退に拍車が掛かってしまう。
 もう一つ、『横たわり主義』から来る『不恋愛・不結婚・不就職』が、新生児・出生数の激減(当ブログ【中国、人的資源衰退】(2021/05/30) 参照) に繋がり、中国の未来と、習近平・国家主席が唱える『民族の復興』が台無しになってしまう。

若者の無気力化・消極的な反抗.
 今の中国では、貧富の格差の拡大と社会階層の固定化が進み、競争の激化と競争条件の不公正が常態化している。そうした現実の下、多くの若者たちが『横たわり主義』に傾くのも自然の成り行きだ。
 また『横たわり主義』は社会の不公平に対する若者たちの静かな反乱なのかも知れない。極端に歪んだ社会環境に大きな改善がない限り、若者の無気力化と消極的な反抗は今後も続くであろう。

●G7でも叩かれ、中国は内憂外患。自棄を起こさぬ事を願う。


★産経ニュース『【石平(セキ・ヘイ)のChina Watch】若者の「躺平(とうへい)主義」に焦る政権 頑張らない競争しない欲張らない』(2021/6/10)、より.
★上記へのリンク https://www.sankei.com/article/20210610-OGZWZXVLBZNCZA26TYKAAD2S24/

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