SSブログ

【関ヶ原の「ヶ」は、なぜ「が」と読むの?】

 NHKのテレビ番組『ネーミングバラエティ』で、「“関ヶ原”などの地名に使われている“ヶ”、あれは何で“が”と読むんですか?」、と視聴者から投稿があった。

 以下、その回答(地名研究家・谷川彰英氏)。
●“ヶ”は漢字でもカタカナでもなく、唯の記号。
●漢字の“箇”を簡略化し、記号としたのが“ヶ”。
●“箇”とは、数詞に付けて物事を数えるのに用いる[接尾語]で、読みは「か」・「こ」。
●そうなった経緯 ➜“箇”の略字が“个”(読みは、「か」・「こ」)➜ それを崩して書いていくうち、➜ 何時しか“ヶ”(読みは、「が」・「か」・「こ」) となった。

 古くは、平安時代の『今昔物語集』に“ヶ”の記載がある。
 現代では、1ヶ(1個)とか、地名なら、阿佐ヶ谷(あさがや。因みに、地名の由来は「浅い谷」)などと使われている。

 数詞の接尾語である筈の“ヶ”が、なぜ地名に使われているのか?
 前記・谷川氏の答は、「簡単に書けるから」。なお、“ヶ”は唯の記号だし、地名に使ったのには特段の意味はないのだろう。

●今まで何気なく見聞きしてきたが、“ヶ”のその様な経緯を知り、思い新たに。


★NHKテレビ(2018年5月8日放送)『ネーミングバラエティ 日本人のおなまえっ! 朝ドラ・ヒロイン おなまえのナゾ』より.

nice!(0)  コメント(0) 

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。