SSブログ

【粛正と飢饉、北朝鮮】

『米朝首脳会談』物別れ → 粛正.
 ハノイでの米朝首脳会談が物別れに終わった責任を問われ、粛清の噂があった金英哲(キム・ヨンチョル)党副委員長と金与正(キム・ヨジョン)党第1副部長が健在である、と確認された。
 しかし高射砲で処刑されたと報じられている、米朝協議の実務責任者・金革哲(キム・ヒョクチョル)氏らの安否は依然として不明。米メディアによると、同氏は拘禁状態にあるとする生存説もある。
 ハノイでの米朝会談から3ヶ月ほど経ったが、北朝鮮の内部混乱は未だに続いている様だ。「ハノイで(北朝鮮に対する)制裁は解除される」、と聞かされていた党幹部らの不満や動揺が払拭されていないからで、具体的には、複数の高官逃亡説が流れている。また、国家安全保衛部の局長クラスなど数人が中国に逃亡し、これを追跡する北朝鮮の軍人らが中国に入ったという情報もある。
 更には、プーチン露大統領との首脳会談でウラジオストクを訪問した金正恩氏の訪露準備の際、北朝鮮の高官が逃亡や亡命申請したとの韓国報道もある。

北朝鮮、大飢餓の兆候.
 米朝首脳会談が物別れしたので制裁は継続され、北朝鮮の市場規模は急激に縮小している。
 物価の目安となる米価は、政府が介入して強制的に値上げを押さえている。更に政府は、朝鮮人民軍の一部軍用米を放出し、米の買い占めを取り締まっているとの情報もあり、経済の急速な悪化を裏付けている。

 そんな北朝鮮に、大飢餓の兆候が迫っている。世界食糧計画(WFP)と国連食糧農業機関(FAO)の調査によると、北朝鮮の今年の農業生産はこの10年で最低で、住民の約4割に当たる約1,100万人が食糧不足に直面しているとし、「数ヶ月後に飢餓が始まる恐れがある」と警告した。北朝鮮メディアによると、今年1月から5月にかけて降水量が過去37年で最も少なかったため、1982年以来の干ばつが深刻化。これも食糧不足に追い打ちをかけそうだ。
 北朝鮮への人道支援を主張してきた韓国政府は、近く国際機関による北朝鮮への人道支援事業に800万ドル(約8億7,600万円)を拠出するとのこと。
 しかし北朝鮮は、韓国の人道支援に激しく反発し、「人道主義などと空虚な方便や恩着せを弄するな」と批判している。また文在寅(ムン・ジェイン)政権に、開城(ケソン)工業団地など経済事業の再開を要求している。

●権利と義務は対の筈。なのに『国民を守る』義務を果たすどころか国民を飢餓に晒し、ただ『金王朝を守る』権利・権力のみに邁進している。こんな国家指導者が現実に居るなんて、北朝鮮国民に同情するばかり。

★産経ニュース『【久保田るり子の朝鮮半島ウオッチ】北朝鮮に迫る飢餓の恐怖 体制維持に不安、高官逃亡情報も』(2019.6.11)、より.
★上記へのリンク https://special.sankei.com/a/international/article/20190611/0001.html

nice!(1)  コメント(0) 

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。