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【「禿げ山・洪水問題」のでっち上げ】

 北朝鮮が金日成(キム・イルソン)主席の存命中に行った、耕地拡大のための大規模な森林伐採を、朝鮮半島統治時代に「日本が行った略奪行為」と断じ、日本に弁済を要求している。

 平壌放送が先月8月22日、「日本が朝鮮の山を禿げ山にした。日帝による大々的な山林伐採が我が国を洪水地帯にし、人民の生命・財産を随時脅かす結果をもたらした」、と主張。
 そして、「我が人民は、日本の山林資源略奪の犯罪行為を徹底的に清算し、その代価を受け取らずにはいられない」、などと訴えた。

 金主席は1970年代、耕地拡大で農業生産を上げるため、段々畑造りを指示した。そこで人民は、山裾や斜面を切り崩し、禿げ山にトウモロコシ畑を造った。しかし1985年以降、土留め無しの杜撰な開墾だったために斜面が崩壊し、土砂崩れが続発した。
 耕地の無闇な拡張は、水害や木材不足、生産性の低下をもたらした。これらの失敗は、在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)系の農学者で、北朝鮮の元山(ウォンサン)農業大学客員講師を務めた李佑泓(リ・ユホン)氏が明らかにしている。
 乱伐と山林放置による土砂崩れは、実地検分した金主席自身が、「水害の頻発と拡大を招く」との懸念を示した。
 しかし、現在の北朝鮮は金日成時代の失政を省みず、日本に責任を転嫁。将来、日朝国交正常化交渉が再開された場合、不当な要求が出る可能性がある。

* * *

 日本は、北朝鮮に莫大な資金援助をする条件として、「拉致問題を解決し、日朝間の正式な国交が樹立した時」を挙げている。
 莫大な資金援助は欲しいが、「拉致問題は解決済み」としている北朝鮮は、その資金援助が得られない。
 そこで新たに「禿げ山・洪水問題」を捏ち上げ、「莫大な資金援助」の代わりとして、「莫大な賠償金」を狙っているのかも
 この度の新たな捏ち上げは、視点を変えてみるに、「拉致問題は解決済みであり、交渉する気などない」、との北朝鮮の意志表示か。


★産経ニュース『はげ山と洪水は日本の犯罪? 北朝鮮が金日成時代の失政を責任転嫁 不当な弁済要求も』(2018.8.25)、より.
★上記へのリンク http://www.sankei.com/world/news/180825/wor1808250015-n1.html

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