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【心臓発作について】

死に至る『キラー不整脈』
 突発的な心臓発作のトリガーとなるのが『キラー不整脈』。正常な心臓は、1分間に約50~100回の脈を打ち、1日に10万回ほど拍動する。
 脈拍数が変動したり、リズムが乱れるのを不整脈というが、心臓血管研究所々長の山下武志・医師は、「1分間に50回以下、若しくは100回以上の脈拍がある場合や、リズムに規則性がない場合、不整脈の可能性がある。命に関わる不整脈を『キラー不整脈』といい、2種類ある。一つは『心室細動』、もう一つは『心房細動』だ」、と指摘する。

 心臓には各々2つの心房と心室があり、その心室の筋肉が痙攣する症状を心室細動という。心室細動が起きると血液を全身に送り出せなくなり、結果、心停止状態になって突然死に至る。
 もう一つのキラー不整脈が心房細動で、心房が拡張したまま1分間に400~600回の速さでで震え、血液を心室に送る働きが鈍くなり、血液が固まって血栓ができ易くなる。この血栓が脳に運ばれると、脳の血管が詰まって脳梗塞となる。
 心房は血管に比べて大きいので、できる血栓も比較的大きい。そのため、心房細動によってできた血栓はより太い血管を詰まらせるので、脳梗塞が重篤化し易い。

キラー不整脈の『隠れ前兆』
 キラー不整脈の隠れた前兆として、次の5つが挙げられる。
①.トイレが近い:心房細動が起きると,血液が心房に溜まってしまう。異常に溜まってしまった血液は心臓に負担をかけるため、『心房利尿ホルモン』を分泌して余分な水分を体外に排出しようとする。そのためトイレが近くなり、夜中に何度もトイレに起きてしまう。その様になったら、心房細動のリスクにご用心。

②.靴下の痕が翌朝まで残る.:心房細動を放置すると,密かに心不全が進行する可能性がある。心不全によって体にむくみが生じ、特に分かり易いのが足のスネ。靴下の痕が取れにくくなったら、心房細動の『隠れサイン』と見なそう。

③.昼間に突然の眠気:昼間、意味もなく眠くなるのは『睡眠時無呼吸症候群』の代表的な症状。無呼吸状態のうちに低酸素症を引き起こし、心臓に負担がかかってしまう。昼間の眠気は心房細動のリスク高めている、とも考えられる。

④.やや高めだが… と『健康診断の数値』を放置.:健康診断の数値が正常値より少しだけ高い人は、見た目は何でもないので放置しがち。でも実は、こういう人ほど心臓に負担がかかっており、心室細動を起こすケースがある。

⑤.眉間に皺が寄り易い:今年8月に開かれた欧州心臓病学会で、「眉間の皺が深い人は、ない人に比べ、心臓病で死亡するリスクが10倍高い」、との研究結果が発表された。当学会では、「皺の形成と動脈硬化が相関する」、との仮説が唱えられたが、更なる研究が待たれる。

強い心臓をつくる食品.
 強い心臓をつくる食品として、オリーブオイル・ほうれん草・バナナ・アボガド・青魚などが挙げられる。詳細は、「週刊ポスト」当該号の『強い心臓をつくる食品一覧』を参照されたい。


★「週刊ポスト」(10・5号)『心臓発作 危機は突然襲ってくる!

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